こんにちは。
新宿区議会議員の渡辺やすしです。
本日、2月14日、令和7年年度予算案の詳細は明らかになりました。
詳細はこちらからご覧ください。
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kusei/file06_02_0101.html
本年度予算の前提として、私は約60億円の非効率な予算の削減や、現役世代の手取りを増やす減税などを盛り込んだ予算要望書を昨年11月に新宿区長に対して、提出いたしました。
今回の予算案ではプレミアム付き商品券をはじめとして、私が予算要望書にのせた62億円の歳出改革のうち約22億円が実現しました。加えて、新宿区独自判断での事業廃止や、前例のない徹底した決算不要額精査(令和5年度執行率が低い≒あまり使われなかった予算を削減すること)で約33億円の歳出削減がされました。
令和5年度決算では、実質単年度収支(新宿区に入ってくるお金と出ていくお金を比較した数字)がマイナス64.3億円となり、 11年ぶりの赤字。財政調整基金(新宿区の貯金)から赤字のぶんを取り崩すことになり、6年度末の基金残高は、4年度末から217億円減の、474億円となる見込みに陥りました。新宿区の財政調整基金は、新宿区の税収が景気に左右されるため、景気があったして税収が減少したり、また近い将来少子高齢化で税収が減少したときに、変わらない住民サービスを提供するために使われるべきものです。将来世代にも変わらない住民サービスを提供するため、渡辺やすしは一刻も早い歳出改革(非効率な新宿区の支出を見直すこと)を予算要望書で要求していたので、約33億円の歳出削減がなされたことには一定の評価をしています。
しかしながら、令和7年度予算案にはいまだ非効率だと私が考える事務事業も多く残され、前年度と比較して、39億円、2.1%増で、過去最大の1,884億円となったことは看過できません。景気の回復により、特別区税が17億円(3.1%)の増、特別区交付金が13億円(4.3%)の増となったほか、地方消費税交付金が10億円(7.8%)の増などと税収は増える見込みですが、それでは歳出をまかないきれず、令和7年度も財源不足額として財政調整基金48億円取り崩す「赤字」予算となりました。
本年度同様の歳出を続けていけば、やがて基金も底をつき、将来世代に対し、現在世代同様の住民サービスを提供することは不可能です。将来世代にも上質な住民サービスを提供するためには、無駄な予算を徹底的に見直すことで、実質単年度収支を黒字へと転換し、基金残高を回復することで、財政対応力を回復させなくてはいけません。
あくまで今回、新宿区長より提出されたのは予算「案」です。二元代表制のもと、首長が提出した予算案を審議し、修正を提案し、よりよいものへと改善していくのが、渡辺やすしをはじめとした議員の役割です。2月27日からは予算特別委員会が始まり、渡辺やすしも予算特別委員会のメンバーとして、この予算案の問題であると感じる点について、時間無制限のガチンコ質疑で区長に迫っていきます。また、審議を終えて、なお予算案に問題点を感じる場合は予算修正案を出し、予算特別委員会にいる議員へさらなる議論を呼びかけることになるでしょう。予算特別委員会はインターネットで生中継されているので、ぜひ、ご覧ください。
また、予算特別委員会に先駆けて、「第10回 新宿区議会議員・渡辺やすしと飲むバー」を2月23日(日)午後6時から開催します。予算の問題点や、審議のポイントを飲みながら語り合うので、参加希望者の方は事前に公式LINEまで参加時間を教えていただけますと幸甚です。

