こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。
現在、予算特別委員会で審議中の、令和8年度新宿区当初予算案。渡辺やすしの議会質疑が実り、一般会計では到底許容されない「使えるはずがない」ほど予算額を積んでいる事業が散見されていた新宿区の特別会計から、今年は約1800万円の無駄削減に成功したので、ご報告します。
「前年度執行率が低いのに、決算不用額精査から漏れていて、予算額が膨れている事業が特別会計に多い」問題は、昨年の予算特別委員会で渡辺やすしが発見し、追及したことからスタートしました。
昨年度の当初予算では、一般会計において、執行率が95%未満、不用額200万以上の事業について、執行率に応じて削減率を設定し経費削減を行う「決算不用額等精査」が行われました。しかし、特別会計には決算不用額等精査が行われず、令和5年度決算で低い執行率に留まっているにも関わらず、令和5年度予算よりも多額の予算案が計上されている事務事業が当初予算案には散見されていたのです。
決算不用額が多い事業に予算において張り付けたお金は、別の事業に張り付けられたかもしれない一般財源から支出されることになり、限られた財源の効率的な分配という観点からすると、不用額は一種の税金の無駄遣いとも言えます。
渡辺やすしは、去年の予算特別委員会では、委員に与えられた権限である予算特別委員会資料要求を活用し、令和5年度特別会計決算における執行率が低迷する事務事業の存在を明らかにしました。具体的には、加入者から集める保険料ではなく、一般会計繰入金を財源とし、法定受託事務ではなく、新宿区独自の判断で行う自治事務である事務事業のうち、決算不用額精査の基準である執行率が95%未満、不用額200万円以上の主なものを執行率とあわせて列挙すると、国民健康保険特別会計では事務費(37,550,562円、84.9%)、くらしと国保の発行(2,285,142円、86.6%)、非肥満のリスク保有者に対する保健指導(2,031,388円、70.7%)、糖尿病性腎症等重症化予防事業(2,822,523円、37.9%)、介護保険特別会計では一般事務費(15,537,147円、81.9%)、新宿区後期高齢者医療特別会計では事務費(7,001,508円、84.2%)、入院時負担軽減支援金(19,240,000円、69.6%)がありました。
もしこれらの事業は一般会計に計上されていれば、使い切れるはずがないお金が予算額に積まれているとして、「決算不用額精査」の対象となり、予算額が削減されていたはずです。しかし、それがたまたま特別会計に計上されているというだけで、決算不用額精査の対象とならず、不必要な予算額が積み増され、税金の無駄遣いとなっていたのです。
この問題に関する30分に渡る質疑は、字幕をつけてわかりやすく編集し、YoutubeにUPしています。
さらに、昨年9月の本会議でも取り上げ、予算の編成方法も解き明かしたうえで、特別会計の杜撰の予算の積み上げがおこなわれている背景を明らかにしました。
そもそも、新宿区では財政課による高い執行率を目指す2つの予算査定によって、効率的な予算編成を目指していました。具体的には、個別の予算要求を詳細に審査する「一件査定」と、各部局に一定の予算枠をあらかじめ示し、その枠の中で各部局が自らの裁量で予算を編成する「枠配分予算」で、「一件査定」は目標値を明確に区が優先して推進していく計画事業のすべてと、必ずしも目標値が明確ではなく区民ニーズに関わらず継続しなければいけない経常事業の一部に対して行われ、「枠配分予算」は大半の経常事業が対象です。
大半の経常事業に対する「枠配分予算」では、一律で削減額を設定する決算不用額精査が有効に活用されていました。令和7年度予算編成においては、令和5年度決算で執行率が95%未満、不用額200万円以上の事業について、執行率に応じて削減率を設定し、予算削減を実行されました。令和6年度予算編成においては2年連続執行率95%未満とされた基準が、令和7度は単年で執行率95%未満とその基準を厳しくすることで、令和6年度の2億4,300万円と比較して、6億円以上多い8億6,900万円の歳出削減が実現しました。
しかし、一方で、新宿区の予算査定においてはいまだ課題も残されていました。一件査定は、枠配分予算とは異なり財政課が事務事業を詳細に審査するので、本来は査定の精度は高いはずです。ですが、枠配分予算と異なり、決算不用額精査のような第三者が一律で検証可能な削減目標がないため、執行残がある事務事業が見つかりづらいという問題があります。
私が問題視していた特別会計で執行率が低い事務事業は、「枠配分予算」の対象ではなく、「一件査定」の対象だったのですが、本来、厳格であるべき一件査定を潜り抜け、さらに、第三者が検証されることもなく、余計な予算が積み増されていたという構造だったのです。私はこの構造を問題視し、区長に迫りました。
その結果、区長は私の課題意識を認め、これらの執行率が低迷していた特別会計の事務事業については、予算編成における「特段の精査」を約束しました。
そして、編成され、議会に対して上程されてきた、令和8年度当初予算案では、国民健康保険特別会計 では、事務費485万5千円 、くらしと国保の発行393万1千円 、非肥満のリスク保有者に対する保健指導 167万2千円 、糖尿病性腎症等重症化予防事業118万6千円 、介護保険特別会計では、一般事務費277万5千円 、後期高齢者医療特別会計では 事務費33万4千円 、入院時負担軽減支援金326万円、あわせて約1800万円が令和7年度予算案と比較して削減されました。使い切れないような不要な予算額の積み増しをストップしたことで、この1800万円は必要不可欠な他の事業を行う財源へと回すことができるようになったわけです。
大変、長くなりましたが、以上が、渡辺やすしの1年に及ぶ1800万円の税金の無駄遣いをなくした奇跡です。2000億円という予算規模に比べたら、まだまだ少額ですが、これからも渡辺やすしは区役所職員や他の議員が見つからないような税金の無駄遣いを発見し、一つずつストップしていきます!












