こんにちは。
新宿区議会議員の渡辺やすしです。
現在、予算特別委員会の最中で、日々、朝から夜まで議論を重ねています。インターネット中継もされていますが、予算特別委員会の成果については、また随時報告します。

議会では、「生物多様性保全のために、森林に対して新宿区が果たすべき役割について」、「 再び、保育施設でのシーツ等の持ち帰りが保護者の過大な負担になっている現状について」を質問しましたが、本日はシーツの運用成果についてお伝えします。
議会質問の動画は、議会HPから見ることもできるので、よろしければご覧ください。
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令和5年第4回定例会において、区立保育園や子ども園などの保育施設で使用する午睡用のシーツや布団カバーの、保護者による運搬や、自宅での洗濯が、保護者の過大な負担になっている現状について、渡辺やすしは一般質問しました。
これらの作業を新宿区は、衛生管理の観点から保護者に求めていますが、ある区立保育施設の場合、敷布団用シーツ、敷布団用タオルシーツ、おねしょ対策の防水シーツ、掛け布団として使用するタオルケットと、隔週交換だったりはするものの、週末と週初めは大量の荷物の持ち帰りや交換が必要です。登園時には園児が使用する肌着や着替えに加え、これら大量の荷物を持ちながら、徒歩や自転車で登園するため、保護者や園児の安全性が脅かされます。さらに、週末に大量の洗濯は多忙な保護者にとって大きな手間や負担になるため、運用の改善を求めました。区長からは、「(保護者は)一定の負担感をお持ちである」と答弁があり、課題意識の共有を確認しました。
その後、この問題については、令和6年の予算特別委員会では田中ゆきえ議員(新宿区議会立憲フォーラム)、令和6年の決算特別委員会では下村治夫議員(自由民主党新宿区議会議員団)より改善を求める質疑が行われ、会派を越えて議会全体に、課題意識が広がっており、一刻も早い解決が求められます。
そこで、以下、4点を区長に対して問いました。
- 新宿区として、保育園の園児送迎時の大量のシーツ等の持ち帰りが保護者にとって大きな手間となり、登園時の安全性や保護者の負担感の観点から課題であるという認識をお持ちですか?
- 令和7年度より区立保育施設では、園児送迎時の荷物を軽減させるため、午睡用シーツ等の運用をどのように改善されますか?その改善は、登園時の安全性の向上や、保護者の手間や負担の軽減に繋がるとお考えですか?
- さらに、全国の自治体に先駆けて、午睡用寝具の洗濯や寝具掛けを業者委託するなどで、手ぶら登園を実現されるつもりはありますか?保護者負担なしでの実施が望ましいですが、無償での実施が難しい場合は、令和5年からスタートし、多くの保護者に利用されている「おむつのサブスク」のような有償サービスとして、業者による寝具洗濯や寝具かけを試験的に実施されませんか?
- 区立保育施設だけでなく、私立保育施設の保護者からも、シーツ持ち帰りが大きな負担であるという声が寄せられています。そこで、私立保育施設の園長会などにおいて、シーツ持ち帰りに対する新宿区の課題意識や、区立保育施設でのシーツの運用改善策を情報提供しませんか?
以下、吉住健一区長からの答弁です。
「区立保育施設でのシーツ等の持ち帰りが保護者の負担になっていることについてのお尋ねです。
はじめに、保護者の負担感への認識についてです。シーツ等の持ち帰りや洗濯、又はシーツ掛け等に、保護者の方の負担感があることは認識しています。
次に、令和7年度からの改善点についてです。これまでシーツの上にタオルを敷いていたものを、4月からタオル2枚とし、持ち帰りの際の荷物のサイズ感を揃えるとともに、タオル2枚は職員が掛けることとして、シーツ掛けの負担を減らすよう改善することといたしました。この取組は、ある園で、コロナ禍に先行実施しています。その際、負担が軽くなったと保護者に好評であったことから、同様の効果があるものと見込んでいます。
次に、午睡用寝具の洗濯や寝具かけの業者委託についてです。
令和7年度からの運用改善にあたっては、委託化も検討しましたが、寝具の洗濯及び寝具かけまで請け負う業者が見つからなかったため、今回の取組としたところです。有償サービスも含め、コスト面や提供されるサービスの内容などを吟味したうえで、保護者の負担軽減に向け、さらに何か工夫できる余地がないか、今後も検討したいと考えています。また、午睡用寝具の持ち帰りに対する課題意識や運用改善策などは、今後必要に応じて、私立園長会に情報提供したいと考えています。」
今年の4月より区立保育園によってバラバラあった寝具の運用が、少なくする方向で統一され、保護者が運搬洗濯する寝具の数が飛躍的に少なくなりました。また、来年度以降のさらなる「手ぶら登園」に向けても、前向きな取り組みの言質を取ることができました。
この問題は、私の公式LINEに、ある保育園の保護者の方から、住民相談を受けたことをきっかけに、新宿区議会の歴史上で初めて昨年取り上げ、他会派の議員にも問題意識が広がり、今回の議会で一定の前進を勝ち取りました。これからも、渡辺やすしは皆さまからの身近なお困りごとを一つずつ結果に結びつけます。ぜひ、住民相談をいただけますと幸いです。
また、今週、3月9日には、ほづみゆうき中央区議と予算案や予算案と議員の関係について話す、スペースをXで開催します。よろしければ、ぜひ、お聞きください。
