こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。
9月22日の第三回新宿区議会定例会で、渡辺やすしは、一般質問を行いました。
ですが、目玉のワーカーズコープ職員数水増し事件については、一部を当日の議会まで伏せていました。これは、私がワーカーズコープの元職員に取材を重ね、独自でつかんだワーカーズコープの不正に関する新たな疑惑を当日、吉住健一新宿区長に対してぶつける予定だったからです。9月22日の議会において、この私が独自調査した疑惑を一般質問をしたところ、区長は「調査します」と明言しました。この渡辺やすしの質疑は話題を呼び、翌23日の産経新聞でも報道されました。
https://www.sankei.com/article/20230922-AQMFYOHGRFJ7RCZNTA6ZYFW7OQ/
渡辺やすしの一般質問では、新宿区は、ワーカーズコープ職員数水増し事件が、悪意に基づいた常習性のある事案であるという認識を訊ね、水増し請求された金額の全貌を新宿区は調査するのかを聞きました。その上で、私がワーカーズコープの複数の元職員に取材した結果明らかになった、「ワーカーズコープが行政との契約書や提出している決算書に記載されている人件費と実際に各職員に支払われている給料の間には乖離がある」という新疑惑を区長に対して糺し、「職員数水増し請求だけでなく、決算書などに記載されている人件費がきちんと支払われていたのかという調査が必要」だと主張しました。
区長は「区は当該法人(ワーカーズコープ)に対し、令和 5 年 8 月 31 日までに調査報告を行うことを依頼していましたが、提出された報告内容に誤りが散見され、遡って確認できるすべての機関についての報告がなされていなかったため、現在、再調査を依頼しています。今後、当該法人から提出された報告内容などを確認し、虚偽の報告があったものは過去の分についても返還を求めてまいります。また、指定管理施設においては、これまで提出された事業報告書と今後提出される報告内容を確認する中で、人件費の総額について確認してまいります」と答弁し、職員数水増し請求だけでなく、私が独自取材で明らかにした新疑惑についても調査することを明言しました。
全国的な組織を持たない完全無所属の区議会議員が、区が関知していない新たな事実を見つけ出し、調査を確約させたことは、大きな価値があると考えます。私は区議会議員として職員より説明を受けてすぐに、ワーカーズコープの問題を記事にして世に広く発信しました。その段階では、新聞報道や区の説明会も開催されず、私が一番早かったです。そのおかげで、ワーカーズの元職員より多数の情報提供が寄せられ、新たな不正の発見へとつながりました。ネット発信力は、これからの政治家には不可欠だと、今回の件であらためて実感しました。地方議員においては、ネット発信は得票には結びつかないけど、発信を繰り返すことで、組織政党でも調査できない情報提供を受けることができるようになり、行政の監視という実務に生きてくるわけです。
今後もワーカーズコープの件は取材を重ねていきます!Twitterや公式LINEなどから、ぜひ、情報提供をお願いします。もちろん、匿名でもかまいません。
もう一つの質問テーマである「ベビーシッター利用助成制度」についても、前向きな答弁を引き出しました。これは後日、また別の記事で解説します。
今回の一般質問の背景や、ワーカーズコープ問題追及の裏話などは、皆さまにも直接お話したいです。10月1日は「新宿区議会議員・渡辺やすしと飲めるバー」を開催します。ぜひ、お気軽にいらっしゃてください。