選挙こぼれ話

【新宿区議会議員選挙】自民現職・渡辺みちたかVS無所属新人・渡辺やすし 選挙戦略とお金の使い道を徹底比較

 

 高齢者偏重政治にNO!限られた税金の使い道を20代から50代へ!

 新宿区議会議員選挙に完全無所属新人で当選し、5月1日から新宿区議会議員としての任期がスタートした渡辺やすしです。

 先日、新宿区議会議員選挙で、完全無所属で3か月で当選した選挙戦略と具体的にかかったお金の使い道を1円単位で公開する記事を執筆しました。

<政党支援なし、選挙カーなし、地縁なし、で3か月で新宿区議選挙に当選する方法【渡辺やすし】>

 https://watanabe-yasushi.tokyo/archives/652

 多くの有権者の方に反応いただくことができましたが、意外だったのは、私と同じ2023年の新宿区議会議員選挙に2期目の当選をされた現職自民党区議の渡辺みちたかさんから、のアンサー記事をいただいたことでした。

https://twitter.com/michitakawatana/status/1654315973737091077

渡辺みちたか(自民党・新宿区議会議員)official blog

選挙でどれくらいのおカネがかかるのか問題

 渡辺みちたかさんは、2019年の新宿区議会議員選挙に当選され、自民党現職として2023年の新宿区議会議員選挙に挑まれ、再選。偶然、同じ苗字&同い年ですが、これまで直接の交流はなく、当選証書授与式で初めてご挨拶させていただいた、というほぼ初対面の関係です。

 比較してみると、無所属新人と自民現職の選挙戦略とお金の使い道が大きく異なることがわかりました。みちたかさんのブログ記事をもとに、以下、主な項目を比較しました。

 

 自民現職の渡辺みちたかさんと、無所属新人の渡辺やすしは、ほぼ同じお金を使い、ほぼ同じ得票数にも関わらず、全く戦略が異なり、みちたかさんも「同じ選挙を戦っていたはずなのに別ゲームをやっているような驚きでした」と表現されています。

 ここまで戦略が異なった理由は、二人の個人的な考え方の違いというよりも、無所属新人と自民党現職という特色の違いによるところが大きいとおもいます。新宿区中で自分一人だけが当選すればいい無所属新人と、区議会で過半数を取るためには新宿区全体で同じ政策の候補11人を当選させなければいけない自民党現職と違いがあります。それはそのまま、無所属新人の「政策を1万5千人に浸透させるため、新宿中をくまなく巡ることが許される」強みと、「国政政党に所属していないので新宿中の誰も政策を知らない」という弱み、また自民党現職の「国政政党なので政策は浸透していて、すでにふわっとした自民党支持層が存在している」という強みと、「同じ政策候補全員当選させるため、新宿区を10地区くらいに割ってその地域でしか活動できない」という弱みに直結しています。

 私は選挙カーは、うるさい・税金の無駄という側面でなく、選挙戦略として悪手だということを何度も強調してきまし、今も選挙活動での対話を阻む選挙カーは使用するべきではないという考えに変化はありません。https://go2senkyo.com/seijika/187204/posts/667884

 ですが、同じ自民党の政策の候補がたくさんいる&新宿区を小さく分割した地域の唯一の自民党の候補として当選する、という目的のためには、すでに自民党の政策を周知している人に「自民党の渡辺みちたかです」と周知することには、戦略的合理性を感じました。これはもちろん自民党だけでなく、複数の候補者を擁立し、同じように担当地区割りをしている、「共産党」「公明党」「立憲民主党」の候補者にも言えることで、これらの国政政党の候補者も全員選挙カーを使用されています。選挙カーでの名前連呼は、同じ政党から複数の候補者を擁立し、複数当選させなくてはいけない、という新宿区議会議員選挙の大選挙区制が持つ、必然なのかもしれません。

 私は、地方議会においては、国政と同じ政党による党派性がない状態を理想としています。その地域特有の税金の使い道や課題に関して、政策を持つ候補が多数現れ、国政政党のイデオロギーを抜きに、政策本位で税金の使い道を議論する選挙を目指すべきだと考えています。もちろん、選挙制度の改革なども必須になってくるでしょうから、私一人でその状態を実現させることは不可能ですが、少しでも理想の地方議員選挙に近づけるため、今後も完全無所属新人の立候補する人の助けになるよう、選挙ノウハウを可能な限り公開していきます。

 

 私だけでなく、今後、選挙に立候補する人もさまざまな気づきを与えてくださった、渡辺みちたかさんに改めてお礼申しげます。

 みちたかさんもブログに書かれているように、区議会議員の仕事の本分は、選挙に当選することではなく、議会活動を通して、選挙で信託していただいた民意を区政に反映していくことです。「高齢者偏重政治にNO!限られた税金の使い道を20代から50代へ!」を公約として掲げた唯一の新宿区議会議員として、しっかりと本分の仕事に邁進していきます。

 

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