こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。
自身のHPでも今までも発信してきましたが、私は昨年度から外国人による新宿区国民健康保険料滞納問題に取り組んできました。国民健康保険の回収できなかった保険料(日本人滞納分、外国人滞納分あわせて)13億円が新宿区民の税金で穴埋めされていること、外国人の滞納率は日本人よりも高いこと、などの問題を記事で解説するほか、昨年の決算特別委員会での厳しく追及しています。
令和6年度決算特別委員会を前に、渡辺やすしの新宿区議会議員としての質問権の行使に応じ、新宿区は私に対して、新宿区国民健康保険国籍別滞納状況を公開しました。これは、外国人の国民健康保険料滞納率は国籍によって大きく異なるため、まずその状況を区民に対して見える化することが、対策の大前提であるとして、私が決算特別委員会でも繰り返し求めてきたことです。
今まで、議会質問で区長が国籍別滞納状況を答弁したり、特別委員会での委員会資料要求に応じて国籍別滞納状況を公開したりしたことがありましたが、区議の質問権に応じる形で、国籍別滞納状況を公開するのは初めてのことです。この渡辺やすしの成果は、8月14日放送のテレビ朝日系「グッド!モーニング」にも取材いただき、放送されました。


以下、公開された新資料などをもとに、エビデンスに基づき、令和6年度の新宿区国民健康保険国籍別滞納状況を解説します。
まず、9月5日には、「令和7年度新宿区国民健康保険の現状と取り組み」が新宿区HPに公開されています。
https://city.shinjuku.lg.jp/content/000434684.pdf




これによると、令和6年度新宿区国民健康保険の全体の収入率(国民健康保険を納めた割合)73.9%に対し、外国人の収入率は52.72%です。外国人の収入率は前年度の47.13%より改善しているものの全体より20%近く下回っています。新宿区は人口に占める外国人の割合は13.5%と23区トップで、新宿区の国民健康保険加入世帯72224世帯のうち、22352世帯がと約3分の1が外国人世帯です。ですから、私が一貫して主張してきているように、年間10億円以上の国民健康保険料が回収不能に陥り、新宿区民が納めた税金から穴埋めしている現状を解決して、新宿民の税金が浪費されるのを防ぐためには、国民健康保険の加入者の3分の1を占め、かつ滞納率が日本人よりも高い、外国人の国民健康保険料滞納を解決しなくてはいけません。
ですが、一口に外国人保険料滞納といっても、国籍別にその滞納状況は大きく異なります。そこで、私は前述のように、新宿区に対し国籍別滞納状況を公開するように求め、8月中旬に資料提供を受けました。具体的には、以下の3点が公開されました。1・令和6年度、国保の国籍別加入世帯数(日本人含む)および滞納世帯数および滞納率 2・令和6年度、国保の国籍別調定額(日本人含む)および実際の納入金額、および納入率(納入金額を調定額で割ったもの) 3・令和6年度.外国人の在留資格別(主なものでOK)、賦課額、収入額及び収入率。


この資料を見ると、「外国人国民健康保険料滞納」の一くくりにしても、中国、台湾、韓国、の国籍の外国人の収入率は日本人と同程度。滞納率だけみると、日本人25.15%に対し、中国人16.59%、台湾人9.92%と、日本人よりきちんと国民健康保険料を納めている人の割合は高いです。一方で、ベトナム人、ミャンマー人、ネパール人の収入率は、それぞれ35.63%、53.87%、40.49%と、日本人の86.52%比べ、半分以下となっています。これらの違いは、中国、台湾、韓国には国民健康保険制度があるにも関わらず、ベトナム、ミャンマー、ネパールには同様の制度がないため、これらの国出身の人は保険制度になじみがなく支払われていないという問題があります。
制度の周知を徹底すると同時に、先行自治体では実施されているように、入国時の段階であらかじめ国民健康保険料を前払いしてもらい、とりっぱぐれをなくすという対策も有効であると考えます。
今後も渡辺やすしは、新宿区のデータを見える化し、エビデンスに基づいて、新宿区の外国人国民健康保険料滞納問題に取り組み、新宿区民の浪費されている税金を取り戻します!
