議会活動

電動キックボード利用者が第一当事者となる交通人身事故件数で新宿区は都内ワースト2位と判明!事故件数や交通違反摘発数が増加の一途をたどる電動キックボード対策について、11月議会で追及します!

こんにちは。

新宿区議会議員の渡辺やすしです。11月28日より、新宿区議会第4回定例会が開催されます。渡辺やすしは11月29日の一般質問に登場します。

 今回は、交通違反や事故件数が増加の一途をたどる電動キックボード対策について質問する予定です。

 令和5年7月施行の改正道交法により、最高時速20キロ以下といった一定の要件を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付き自転車」と分類され、「16歳以上であれば免許不要」「時速6キロ以下で最高速度表示灯を点滅できるなどの条件を満たしている特例特定小型原動機付自転車なら歩道も走行可能」「走行中のヘルメット着用は努力義務」となる旨が公表されました。

 しかし、法改正や、警察や事業者のさまざまな安全対策にも関わらず、電動キックボードによる交通違反や事故件数は増加の一途をたどっています。警察庁のホームページによると、信号無視などの交通違反の摘発件数は、令和5年7月から12月で7130件、令和6年1月から9月で30878件と大幅に増加しています。また、東京都内での電動キックボードの人身事故件数も、令和5年7月から12月で71件、令和6年1月から9月では177件と大幅に増加しています。

 新宿区交通対策課が区内所轄警察署に対し新宿区における電動キックボードの事故発生件数を問い合わせたところ、「都内データのみの公表」しているという回答を得たとのことですが、私と連携して電動キックボード問題に取り組んでいらっしゃる都議会議員のさんのへあや氏が警視庁に質問権を行使したところ、令和6年の新宿区で電動キックボード利用者が最も過失が重い第一当事者となった令和6年1月から9月の交通人身事故の発生件数は15件と、都内自治体では世田谷区の21件に続くワースト2位となっていることが判明しました。対策は急務であり、警視庁に対しても啓発のため、基礎自治体ごとの交通違反や人身事故発生件数を報告するよう強く要請すべきです。

 さらに、電動キックボード利用者が第一当事者となった交通人身事故件数のうち、飲酒件数は令和5年は14件、令和6年は38件であることにも着目すべきです。これは人身事故の約25%にあたり、乗用車やバイクでは人身事故のうち飲酒運転の割合が1%程度とされているのに比べても突出しており、飲酒中に公共交通機関の営業が終了したため、電動キックボードをレンタルして移動するなどの背景があると考えられ、歓楽街を抱える新宿区では区独自の対策が求められます。

 平成30年に電動キックボードレンタルサービスを導入したフランス・パリ市は昨年2月に事故の多発からサービスの存廃を問う住民投票を実施し、廃止が大多数を示したため同年9月から廃止となりました。このような世界の潮流に反して、日本では電動キックボードの規制緩和を推し進め、警察による厳しい取り締まりを行っても安全が守りきれていない現状があり、行政が介入して移動インフラを支援すべき「交通弱者」とされる高齢者や障がい者、小さな子ども連れた方々など新宿区民から不安の声が、私のもとに多く寄せられています。

 11月29日の議会では、以上のような問題点を主張した上で、具体的な電動キックボード対策について区長に対して、以下の4点を質問します。

(1)令和6年の人身事故発生件数が都内自治体でワースト2位になるなど、新宿区で電動キックボード事故が多発していることに対し、課題意識をお持ちですか?特に飲酒運転による事故が多発していることを受けて、歓楽街を抱える新宿区独自の対策の必要性を認識していますか?また、新宿区として正しく電動キックボード事故の現状を把握するため、警視庁に対して月ごとの新宿区内での人身事故発生件数や、交通違反摘発数のデータの開示を求めるつもりはありますか?

(2)現在、新宿区HPには電動キックボードのルール示した啓発用チラシのPDFが記載されていますが、新宿区での事故多発を受け、新宿区が事故多発の現状のほか、うち人身事故のうち飲酒運転の割合が高いが飲酒運転は禁止されていること、すべての電動キックボードが運転免許不要ではないことなど、現状に即した注意書きを区独自で掲載し、区民に注意を呼び掛けるお考えはありますか?

(3)事業者に対し、電動キックボードとあわせてヘルメットを貸し出すよう要請するほか、飲酒運転が法律違反であることをわかりやすく明示した看板などを貸し出しポートに設置するよう申し入れをするのはいかがでしょうか。

(4)新宿区として、国に対し、ヘルメットの義務付けや飲酒運転の罰則強化などの法改正や規制強化を求めていく考えはありますか?

 増加の一途をたどる電動キックボードの交通違反&事故から、新宿区民の安心・安全を守るため、渡辺やすしは問題意識を同じくする都議や他区の議員と連携して、法改正や規制強化を求めていきます。電動キックボードに関するお困りごとなどありましたら、お気軽にお聞かせください。

 

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