こんにちは。
新宿区議会議員の渡辺やすしです。
10月10日の文教子ども家庭委員会で、新宿区の児童館を運営する指定管理者の内部評価結果についての公表があり、令和6年度は計7つの児童館で、のべ2750時間、契約に定められた職員が配置されていないことが、渡辺やすしの質疑で明らかになりました。
令和6年度は、ポピンズエデュケアが運営する本塩町児童館で520時間、百人町児童館で53時間、上落合児童館で47.75時間、北新宿第一児童館の235時間、ライクキッズが運営するする北山伏児童館、西新宿児童館で268時間、新宿区と指定管理事業者が結んだ契約を下回る職員配置となっていました。これらの児童館には職員配置に関する内部評価でも「1(課題あり)、一定期間に渡って契約を下回る職員配置となっていた」とされ、渡辺やすしが具体的な配置不足時間を質疑したところ、今回の数値が判明しました。新宿区では法律で定められた配置基準よりも、多くの人員配置をする契約を指定管理事業者と結んでいて、今回は法律で定められた配置基準を下回ることがなかったものの、契約を結んだ配置基準は満たしていない児童館があったということです。
配置基準を満たしていない分の人件費は業者から申告され、新宿区がチェックした上で新宿区に返金され、約150万円の税金が戻ってきました。
児童館が契約に基づく人員は配置されていない背景としては、児童館を多数運営していたワーカーズコープセンター事業団が「ワーカーズコープ職員数水増し請求事件」を引き起こし、令和5年度に指定管理者を取り消され、これら2社がその児童館の運営を引き継ぎましたが、思うような人員募集がなく、既存の職員数では対応ができなかったことが挙げられます。ただ、他にも同様に、ワーカーズから児童館運営を引きついだ事業者がいましたが、これらは人員不足を起こしておらず、ポピンズエデュケア、ライクキッズという指定管理事業者特有の問題もあると考えられます。
(「ワーカーズコープ職員数水増し請求事件」については、議会でも先頭に立って、追及してきました。
https://watanabe-yasushi.tokyo/archives/888)
ポピンズエデュケアについては、昨年度、渡辺やすしの公文書公開請求によって、児童館で最初から使うつもりがない経費も税金として請求しているのではないか、という杜撰な会計管理の問題が明らかになり、渡辺やすしは令和7年度以降、上落合児童館の指定管理者とすることに議会で反対をしました。
https://watanabe-yasushi.tokyo/archives/1320
本年度は昨年度問題とした、予算の執行率が低い杜撰な会計管理については改善されていることも、文教子ども家庭委員会で明らかになりました。また、これらの事業者については令和7年度から職員数募集体制を見直し、令和7年度からは契約通りの職員数を配置できていることもあわせて確認できました。
渡辺やすしは新宿区の子どもたちの保育や教育を担う、指定管理事業者に対し、すべてお任せとするのではなく、独自調査により見つけた問題点をしっかりと追及するこで、これからも改善を働きかけていきます!
