議会活動

病児保育『満員で使えない』問題が前進!議会で改善を求め続け、新宿区で病児保育ベビーシッターがスタートへ!

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

子どもが朝、突然38度の発熱。でも今日は仕事を休めない――。

子育てをしながら働いている家庭なら、一度は直面したことがあるのではないでしょうか。

そんなときのために新宿区には「病児保育」があります。

ところが、私が議会で調べてみると、大きな問題がありました。

「病児保育という制度はある。でも、使いたい日に使えない」

という問題です。

私はこれを、病児保育の「使えない問題」として議会で取り上げてきました。

そして今回、一つ大きな前進がありました。

2026年9月末から、新宿区で「ベビーシッターを利用した病児保育」の検証事業がスタートする予定です!

■病児保育、年間200件以上も「満員」で断られていた

私は2026年6月の代表質問で、新宿区の病児保育について取り上げました。

そこで明らかになったのが、病児保育を申し込んだものの、満員などを理由に利用できなかった件数です。

令和5年度 410件
令和6年度 185件
令和7年度 225件

令和7年度だけでも225件。

もちろん、一人の子どもが複数回申し込んでいるケースなども考えられるため、「225世帯が利用できなかった」という意味ではありません。

それでも、病気の子どもを預けたいという需要に対して、既存の病児保育だけでは十分に応えられていないことを示す数字です。

私は代表質問で、この状況を問題視しました。

病児保育というのは、数週間前から予定を立てて利用するサービスではありません。

「今朝、子どもが熱を出した」

「保育園から突然呼び出された」

というときに必要になるサービスです。

だからこそ、

「病児保育室はあります。でも今日は満員です」

では、働く親にとっては非常に厳しい。

私は、空き状況をリアルタイムで確認して、そのまま予約できる仕組みなど、本当に必要なときに使える病児保育に変えていくべきだと区長に求めました。

これに対して区長からは、病児保育の供給体制について見直しを検討する旨の答弁がありました。

■そして9月、「病児保育ベビーシッター」が新宿区に!

そして今回、新しい動きがありました。

東京都が実施する「ベビーシッターを利用した病児保育に係る検証事業」に、新宿区が参画自治体として選定されました。

新宿区によると、2026年9月末ごろから事業を開始する予定です。

これまでのように病気の子どもを病児保育室まで連れていく方法だけでなく、

東京都が認定したベビーシッターが自宅に来て、病気の子どもを保育してくれる

という新しい選択肢が加わります。

これは大きいと思います。

利用者負担は、通常の場合は1時間400円、1日上限2,000円。

対象は原則として生後6か月以上の未就学児で、月曜日から金曜日の午前8時から午後8時まで、1日連続9時間以内で利用できます。

0~2歳児クラスは年間56時間、3~5歳児クラスは年間28時間が基本的な利用上限で、障害児やひとり親家庭には上限時間の拡大もあります。

また、ケースによっては、ベビーシッターによる医療機関への「代行受診」にも対応します。

詳細・利用条件については、新宿区の案内をご確認ください。

新宿区「ベビーシッターを利用した病児保育に係る検証事業」

■「病児保育室を増やす」だけでは解決しない

私は、この事業で重要なのは、単純に病児保育の「定員を増やした」という話ではないと思っています。

病児保育の供給方法そのものを増やしたことです。

病児保育室を新しく一つ造ろうとすれば、場所も必要ですし、看護師や保育士などの人員も確保しなければなりません。

しかも感染症が流行する時期には利用が集中する一方、需要が少ない日もあります。

だったら既存の病児保育室だけに頼るのではなく、必要な家庭にベビーシッターが出向く。

こうした選択肢を組み合わせたほうが、病児保育の供給を柔軟に増やせる可能性があります。

実際、新宿区が過去に行った子育て支援に関する調査でも、病児・病後児保育で希望する形態として、**53.6%が「ベビーシッターが家庭を訪問して子どもを保育する事業」**を挙げています。

働く子育て世帯のニーズにも合った方向だと思います。

■まだ「解決」ではありません

ただし、これで新宿区の病児保育問題がすべて解決したとは考えていません。

今回始まるのは、東京都による検証事業です。

実施期間も現時点では2027年3月31日まで。

さらに登録可能人数にも限りがあり、実施期間中でも登録受付を停止する場合があるとされています。

だから私は、

「新しい制度ができました。よかったですね」で終わらせるつもりはありません。

実際に、

何世帯が登録したのか。

何件利用されたのか。

「使いたかったのに使えなかった」というケースはどのくらいあったのか。

既存の病児保育室の「満員で断られる件数」は減ったのか。

利用した保護者の満足度はどうだったのか。

こうした数字を検証する必要があります。

そして効果が確認できるのであれば、検証事業で終わらせるのではなく、新宿区の病児保育の選択肢として定着させていくことも検討すべきだと思います。

■「制度がある」から「本当に使える」子育て支援へ

私はこれまで、病児保育だけでなく、ベビーシッター利用支援、産後ケア、保育園の負担軽減など、働く子育て世帯が実際に困っている問題を議会で取り上げてきました。

行政の子育て支援は、

「制度を作ったかどうか」ではなく、「必要なときに本当に使えるかどうか」

で評価されるべきだと思っています。

病児保育も同じです。

制度が存在していても、子どもが熱を出したその日に満員で断られてしまえば、仕事を休まざるを得ない。

その負担を背負うのは、結局、子育てをしながら働いている現役世代です。

今回、私が代表質問で繰り返し問題提起してきた**病児保育の「使えない問題」**に対して、新しい選択肢が加わることになりました。

これは一歩前進です。

一方で、本当に使える制度になるかどうかはこれからです。

9月からの利用状況をしっかり検証し、

「子どもが突然熱を出しても、仕事と子育てのどちらかを諦めなくていい新宿区」

に少しでも近づけるよう、引き続き議会から改善を求めていきます。

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