こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。
10月5日(月)午前10時15分から、新宿区議会・決算特別委員会の「しめくくり質疑」に立ちます。
今回の決算特別委員会で、私は様々な税金の使い道について、地方自治の原則である**「最少の経費で最大の効果」**が実現できているのか、という観点から検証してきました。
では、その原則を行政に求める私たち議員自身はどうなのか。
議会を運営するためにも、もちろん区民の税金が使われています。そして、私たち区議会議員にも税金から議員報酬が支払われています。
行政に「その税金に見合う効果があるのか」と問い続ける以上、最後はその問いを自分たちにも向けなければならないと思います。
そこで、私のしめくくり質疑のテーマを、
「議員報酬に対する『最大の効果』とは何か」
としました。
そもそも「議員の仕事」はどこまで義務なのか?
まず議会事務局に確認します。
地方自治法や新宿区議会の会議規則、委員会条例、政治倫理条例などによって、議員にはどのような義務が明文で課されているのか。
そして、本会議や委員会で行政に質問すること、区民相談を受けて行政と協議すること、政策について調査研究すること、政策提案を行うことなどは、それぞれ法律上の「義務」なのか。
ここを整理したいと思っています。
議員活動の質や量、その全てが法令によって細かく義務付けられているわけではありません。
だからこそ問われるのが、議員一人ひとりが、自分に与えられた役割をどう考え、どう行動するのかだと思います。
「議員の実績」とは一体何なのか?
そこから、もう一歩踏み込みます。
そもそも、議員活動における「効果」とは何でしょうか。
言い換えれば、「議員の実績」とは一体何なのか。
今回の決算特別委員会の総括質疑では、渡辺みちたか委員から、区政で何らかの変化が起きた際、一度議会で発言したことなどをもって自分の実績として発信するのは「あれおれ詐欺」ではないか、という趣旨の問題提起がありました。
今回の私の質問は、ある意味、この問題提起に対する私なりの回答でもあります。
私は、区政で何かが変わったときに「これは誰一人の実績なのか」と完全に切り分けることは、難しい場合が多いと思っています。
地方自治は二元代表制です。
区長も議員も、それぞれ区民から直接選挙で選ばれています。そして実際に制度を設計し、事業を実施するのは区の職員です。職員自身が課題を発見し、新しい政策を提案することもあります。
一方、議員も政策形成に様々な形で関わります。
区民から相談を受ける。行政と協議する。議会で問題を提起する。データを調査して政策の必要性を示す。条例案を提出する。時にはメディアなどを通じて問題を社会に提起する。
一つの政策が実現するまでには、こうした様々な主体の働きかけが重なっています。
だから私は、議員が事実に基づいて**「自分はこの政策について、こういう働きかけをした」**と区民に報告することは必要だと思っています。
その一方で、政策変化の全てを特定の一人だけの成果として切り分けることが難しい場合もある。
では、議員の「効果」は何によって測ればいいのでしょうか。
区長と議長に「議会の価値」を聞きます
そこで今回、区長に真正面から聞いてみたいと思います。
新宿区議会には38人の議員がいます。
議員報酬をはじめ、その議会を維持するために区民の税金が使われています。
では、
「38人の議員で構成される新宿区議会を、税金を使って存在させることによって、新宿区政にどのような『効果』が生まれることを期待しているのか」
そして、
「個々の議員活動の『効果』は何によって評価されるべきなのか」
区議、都議を経験し、現在は執行機関の長として議会から様々な提案や批判を受ける立場にある吉住区長の考えを聞きます。
さらに、二元代表制の一翼を担う新宿区議会の議長にも、議会側から見た「議会が生み出す効果」を聞きたいと思っています。
どのような答弁になるのか、私自身も楽しみにしています。
私が考える「38人いる意味」
最後に、私自身の考えも述べます。
私は、議会が税金を使うことによって生み出すべき重要な効果の一つは、**「多様性」**だと考えています。
新宿区には一人の区長がいます。一方、区議会には38人の議員がいます。
38人は、それぞれ違う地域で暮らし、違う区民から相談を受け、違う人生経験を持ち、違う問題意識を持っています。
だからこそ38人いる意味がある。
行政内部だけでは気付かなかった問題を発見する。
行政とは違う角度から政策を検証する。
区長とは異なる意見を持つ区民の声を議場で可視化する。
行政の判断に疑問があれば別の選択肢を示す。
逆に、行政の提案が合理的なら党派を超えて評価する。
38人全員が同じことを言うのであれば、38人いる意味は薄れてしまいます。
誰かが気付かなかった問題に、別の誰かが気付く。
ある政策を評価する議員がいれば、その問題点を指摘する議員もいる。
その議論が公開の議場で行われ、区民が確認できる記録として残る。
そして、その多様な議論を区政の改善につなげる。
私は、そこに議会へ税金を使う大きな意味があると思っています。
最後は「最少の経費で最大の効果」を議員自身へ
今回の決算特別委員会では、私は行政に繰り返し「最少の経費で最大の効果」を求めてきました。
だからこそ、最後はその言葉を私自身にも、そして議会にも向けます。
私たち38人が、それぞれ違う区民の声を拾い、違う問題意識から行政を検証し、必要なら区長や他の議員と異なる意見を示す。
そして、その多様性を実際の区政改善につなげていく。
それが、議員報酬を含め、議会に使われる税金から「最大の効果」を生み出すことにつながるのではないか。
10月5日のしめくくり質疑では、区長、議長、議会事務局にこの問題を投げかけます。
10月5日(月)午前10時15分から。
決算特別委員会の最後に、行政だけではなく、私たち議員自身の存在意義と「税金に見合う仕事とは何か」を考える質疑にしたいと思います。













