議会活動

新宿区で増加するハトの餌やりにより糞害対策は、条例制定による抜本的解決を!9月議会で区長に糺します!

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

9月24日午後1時15分より、新宿区議会代表質問に登壇します。

 代表質問のうち、2年連続実質単年度収支が赤字となった区財政への危機感、また私が発見したエビデンスに基づく特別会計の非効率な事務事業に関する質問については、前回解説しました。

本日は、もう一つの質問である、新宿区で増加するハトの餌やりによる糞害対策について、解説します。

 新宿区ではハトの餌やりによる被害の相談が多く寄せられています。ハトの餌やりは、繁殖回数が増えることによるハトの個体数の増加や、ハトが植物等の自然な食べ物を探さないようになり、自力で生きられなくなるという生態系への悪影響へとつながります。さらに、公園や道路がハトの糞や羽毛で汚れて美観を損ねて悪臭をはなったり、鳴き声が騒音被害につながったりするなどの人間の生活環境被害のほか、羽毛がぜんそくなどのアレルギーの原因になったり、ハトが人にうつる病気を持っていたりして、人間の健康を害するという深刻な問題へとつながります。私のもとへも様々な地域にお住まいの方から、特定の人物が餌やりをして、糞や羽毛などで迷惑をしているという声が寄せられました。

 新宿区環境対策課によると、ハトの餌やりによる相談係数は、令和3年度24件、4年度48件、5年度41件、6年度63件と増加傾向にあり、対策が急務です。

 新宿区では現状、ハトの餌やりに関する相談を受けると、現地を確認の上、餌やりを行っている人に止めるように要請するほか、「ハトに餌を与えないで!餌やりはハトにも人にも迷惑になります」という餌やりの問題点を啓蒙するポスターを設置するなどの対応をしています。しかし、中には区の要請に従わず、餌やりを続けする人もおり、同一地点におけるハトの餌やり相談が数年にわたって寄せられているという例も散見されます。新宿区として、ハトの餌やりに関する相談が増加傾向にあることと、餌やり中止の要請や啓発ポスターなどの現状の対応にも関わらず餌やりが止まず、結果としてハトの糞害が継続しているという問題が残されています。

 区からの要請や啓発ポスターの効果が限定的な背景には、そもそも、新宿区にはハトの餌やりを禁止する法的根拠がないことがあります。23区では、大田区、中野区、荒川区、板橋区で、公共の場所でのハトへの餌やりや、餌やりによって周辺環境を悪化させることを過料などの罰則付きで禁止する条例が制定され、世田谷区と港区でも過料は課さないものの、餌やり中止要請に従わない場合は該当者の氏名の公表などを定めた、ハトの餌やりを規制する条例を制定しています。私がこれら6区に取材したところ、条例制定の効果として、「条例で禁止されています」と主張できるようになったことで、区からの餌やり中止要請に従う人が増えたり、自治会やマンション管理組合からも近隣で餌やりをする人に注意がしやすくなったという声が届いたりしているそうです。

 以上のような問題意識のもと、24日の本会議では、区長に対し、餌やりをする人が減らない新宿区の現状に関する課題意識を確認した上で、先行自治体でのハトの餌やり禁止条例の効果をどのように評価しているかを聞き、ハトの餌やりによって周辺環境悪化させることを禁じ、区からの中止指示に従わない者には氏名の公表などを行う、ハトの餌やり禁止条例を新宿区独自制定するべきと提言を行います。

 果たして、区長の答弁は!? 9月24日の本会議はインターネット中継もされているので、ぜひ、ご覧ください。

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