無所属新人議員の歩み

「現役世代に優しい新宿・減税の会」の議会運営委員会入りを、全ての国政政党会派が密室で拒否!新宿区議会の慣例に反した決定に対し、厳重に抗議します‼

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

私が設立した会派「現役世代に優しい新宿」は本年度4月1日から、田中ゆきえ区議を新たに迎え、2人会派としてパワーアップしました。

  新宿区議会の従来の慣例であれば、2人会派は、議会運営委員会に参加することができます。しかしながら、令和7年4月15日の各派幹事長会で、我が会派「現役世代に優しい新宿・減税の会」に対し、議会運営委員会への委員としての参加を認めないことが決定しました。幹事長会は、3人以上の所属議員を有する交渉会派により構成され、委員会や議会などの公式な機関ではないため、議事録も公開されず、区民も傍聴することはできません。2人会派である「現役世代に優しい新宿・減税の会」、「日本維新の会新宿区議団」、一人会派である「れいわ新選組新宿」はこの幹事長会に参加することができません。

 以下に述べるように、この決定は、新宿区議会の慣習を逸脱し、我が会派に対してのみ不平等な扱いを強いるものです。この決定を全会一致で行った、幹事長会参加会派である、自民・参政クラブ、新宿区議会公明党、日本共産党新宿区議会議員団、新宿未来の会(国民民主党、都民ファーストの会、無所属議員により構成)、立憲民主党・無所属クラブに対し、厳重に抗議します。

 我が会派は、(1)今回の決定は、議会運営委員会の会派別人員を単純比例計算方式によって決められてきた新宿区議会の慣習から逸脱する、(2)「期の途中で会派の構成人員の変更があっても、会派順位に変更がない場合は、期の最初に決めた議会運営委員会の会派別人員のままとする」という慣習は、今回の会派の構成人員の変更には当てはまらない、と考えます。以下、具体的に述べます。

(1))議会運営委員会の会派別人員を単純比例計算方式によって決められてきた新宿区議会の慣習について

 従来、議会運営委員会の会派別人員は単純比例計算方式によってきめられてきた慣習があります。令和5年5月10日各派代表者会においても、「協議事項 <8>委員会の定数等について(2)議会運営委員会」の項目において、「資料10 単純比例計算方式による会派別人員」が配布されています。その資料によると、令和5年5月10日段階で、議会運営委員会の定数12人を単純比例計算方式で計算したところ、自民党2.53人、公明2.53人、共産2.21人、新宿会1.89人、民無ク1.26人、維新0.63人、れいわ0,32人、参政党0.32人、現役0.32人とされています。これは、実際の議会運営委員会の会派別人員、自民党3人、公明3人、共産2人、新宿会2人、民無ク1人、維新1人、れいわ0人、参政党0人、現役0人と対応しています。

 これは20期に限ったことではありません。19期の令和元年5月1日の会派別人員は、自民党11人、公明9人、共産党6人、民無ク5人、未来会3人、社民1人、スタ新1人、ちい声1人、新守会1人に対し、議会運営員会の会派別人員は自民党4人、公明3人、共産党2人、民無ク1人、未来会1人、社民0人、スタ新0人、ちい声0人、新守会0人。単純比例計算方式(各派議員数を議員定数で割り人数を掛けたものを、小数点第3位四捨五入する)によると、自民党3.47人、公明2.84人、共産1.89人、民無ク1.57人、未来会0.94人、社民0.32人、スタ新0.32人、ちい声0.32人、新守会0.32人ですから、単純比例計算方式により議会運営委員会の会派別人員が決められてきた慣習が確認されます。

 令和7年4月15日段階の会派人員は、自民参9人、公明党8人、共産党7人、未来会6人、民無ク3人、維新2人、現役2人、れいわ1人で、これを単純比例計算方式にあてはめた議会運営委員会の会派別人員は、自民参2.84人、公明2.53人、共産2.21人、新宿会1.89人、民無ク0.95人、維新0.63人、現役0.63人、れいわ0,32人となります。令和7年4月15日に合意がなされた会派別人員は、自参ク3人、公明3人、共産2人、新宿会2人、民無ク1人、維新1人、現役0人、れいわ0人ですから、単純比例計算方式による人員との差は、自参ク+0.16、公明+0.47、共産-0.21、新宿会+0.11、民無ク+0.05、維新+0.37、現役-0.63、れいわ-0.32であり、慣習に反し、わが会派にのみ著しく不平等な会派別人員となっています。

 19期、20期で確認された新宿区議会の慣習どおり、議会運営委員会の会派別人員を単純比例計算方式により公平に算出し、自参ク3人(単純比例計算方式との差は+0.16)、公明2人(-0.53)、共産2人(-0.21)、新宿会2人(+0.11)、民無ク1人(+0.05)、維新1人(+0.37)、現役1人(+0.37)、れいわ0人(-0.32)とされるべきでした。

(2)「期の途中で会派の構成人員の変更があっても、会派順位に変更がない場合は、期の最初に決めた議会運営委員会の会派別人員のままとする」という慣習について。

 令和7年4月15日の各派幹事長会では、(A)令和3年4月30日の松田みき氏の当選無効確定による、共産党・浅見民栄氏の当選決定、(B)令和5年12月11日の田中ゆきえ氏の民無クを離脱による新会派・新立憲を結成、においては各会派の人員に変更はあったものの、会派順位に変更がないため、議会運営委員会の会派別人員を変更しなかったという事実から、「期の途中で会派の構成人員の変更があっても、会派順位に変更がない場合は、期の最初に決めた議会運営委員会の会派別人員のままとする」という慣習が確認されました。

 この慣習を前提としたとしても、(A)および(B)の事例と、令和7年4月における会派人員の変更は大きく前提が異なります。

 確かに、(A)における会派人員の変更は、①自民党11人、②公明9人、③共産党6人、④民無ク5人、⑤未来会3人、⑥社民1人、⑥スタ新1人、⑥ちい声1人、⑥新守会1人が、①自民党11人、②公明9人、③共産党7人、④民無ク5人、⑤未来会3人、⑥社民1人、⑥スタ新1人、⑥ちい声1人となるもので会派順位に変更はありません。(B)においても、①自民8人、①公明党8人、③共産党7人、④未来会6人、⑤民無ク4人、⑥維新2人、⑦参政1人、⑦れいわ1人、⑦現役1人が、①自民8人、①公明党8人、③共産党7人、④未来会6人、⑤民無ク3人、⑥維新2人、⑦参政1人、⑦れいわ1人、⑦現役1人、⑦新立憲1人となるもので、会派順位に変更はありません。

しかし、令和7年4月会派人員の変更においては、会派順位に変更が生じています。具体的には令和7年3月31日段階では、①自民8人、①公明党8人、③共産党7人、④未来会6人、⑤民無ク3人、⑥維新2人、⑦参政1人、⑦れいわ1人、⑦現役1人、⑦新立憲1人であったものが、4月1日の新立憲の会派解散および他既存会派への合流、4月10日の参政党の会派解散および他既存会派への合流により、①自参ク(自民党より会派名称変更)9人、②公明党8人、③共産党7人、④未来会6人、⑤民無ク3人、⑥維新2人、⑥現役2人、⑧れいわ1人となり、公明党が1位から2位、現役が7位から6位、れいわが7位から8位と、会派順位が変動しています。

 よって、先述の(A)および(B)により、「期の途中で会派の構成人員の変更があっても、会派順位に変更がない場合は、期の最初に決めた議会運営委員会の会派別人員のままとする」という慣習が確認されても、令和7年4月の会派変更は前提条件が異なるため、この慣習を適応することは失当であるは明白です。

以上の2つの理由により、新宿区議会の慣習に基づかずなれた、令和7年4月15日の各派幹事長会の全会一致での決定に対し、会派「現役世代に優しい新宿・減税の会」としては厳重に抗議します。

一方で、議会運営委員会に参加することはできなかったものの、幹事長会では、令和9年の予算委員会の総括質疑の時間が従来から倍増すること、常任委員会の理事ポストを得ることなどは確認されました。2人会派として一定の交渉力が増していることもまた事実です。今後も、歳出改革&減税を掲げる新宿区議会唯一の会派として、公約実現を強力に推進していきます!

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