議会活動

事務局長がコカイン所持で逮捕された「日本駆け込み寺」に、新宿区から合計252万円の補助金が支払われていたことが、渡辺やすしの独自取材で明らかに!

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

先日、公益社会法人「日本駆け込み寺」の事務局長がコカイン所持で逮捕されたことが報道されました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014813041000.html

 日本駆け込み寺は、トーヨコキッズをはじめ、歌舞伎町で困難を抱える若者への相談窓口として各種マ スコミにも取り上げられていました。昨年は、悪質ホスト対策を行うことも表明し、私も新宿区議会議員として、ヒアリングに伺ったことがあります。https://x.com/nabe_yas1985/status/1756193580589502549

 コカイン所持は個人の犯罪ですが、この報道によると、日本駆け込み寺の相談者の女性に対し、コカインを薦めていたことは問題です。吉住健一新宿区長も自身のXで、「個人の行為であっても相談者を関わらせたとすれば非常に重大な事態です」「正確な情報収集と現時点での連携停止を指示しました」と投稿しています。https://x.com/yoshizumi_ken/status/1924782404679680411

 報道を受け、今までどの程度の新宿区の税金が、日本駆け込み寺に使われているのかを調査しました。新宿区は税金から使われている各種補助金が、どのような団体にどれくらい使われているのかをHPなどで区民に明らかにしていないので、新宿財政課、危機管理課、子ども家庭課の各所管に取材しました。

 その結果、新宿区から日本駆け込み寺に支払われた補助金は累計252万円で、内訳は、歌舞伎町安心安全助成(令和4年度50万円)、子ども未来基金(令和4年度60万円、令和5年度59万7千円、令和6年度82万3千円)なことが明らかになりました。歌舞伎町安心安全助成は歌舞伎町の困難を抱える人々への支援を行う各種団体への補助金で、子ども未来基金は子どもの育ちを支援する活動を行う団体への補助金です。日本駆け込み寺が行う若者への相談事業に対し歌舞伎町安心安全助成から、子ども食堂に対し子ども未来基金からそれぞれ補助金が支給されていました。今回の不祥事を受けて、新宿区は令和7年度の両補助金の対象からに日本駆け込み寺を外すことになりました。

 日本駆け込み寺が、歌舞伎町安心安全助成を令和4年度しか支給されていないのは、令和5年度から同種の事業が東京都で始まり、東京都から補助金の支給を受けていたからです。NEWSポストセブンによると、東京都は若年被害女性等支援事業の枠組みで、令和5年度に3030万円、令和6年度には3135万円を日本駆け込み寺に交付していたとのことです。https://news.yahoo.co.jp/articles/870687612756aa9fc7f288eefb9e2976db971b04?page=1

 歌舞伎町の困難を抱える若者への救済だけでなく、行政がカバーできない行政課題には民間の力を借りることが必要不可欠で、それらに対し、補助金という形で行政が一定の支援をすることは、納税者への理解も得らえると考えます。もちろん、今回のような税金を支給している団体が、仮に税金の枠組を使った事業の中で違法行為をすることが決して許されまし、納税者の理解も得られないでしょう。しかし、2年前は新宿区職員も違法薬物で逮捕者がでているように、https://www.city.shinjuku.lg.jp/whatsnew/pub/2023/1002-02.html 関わる団体の全ての関係者の個人に起因する違法行為や不祥事をゼロにすることが不可能です。ですから、今回の事件を受けて、歌舞伎町安心安全助成や子ども未来基金そのものを見直すべきだとは、私は考えません。

 しかし、今回のような新宿区の税金から補助金が支給されている団体の不祥事を再発防止するためには、公益上の必要性をあらためて精査すると同時に、公平性、透明性、客観性の確保をより一層おこない、議員や区民がしっかりと補助金の支給状況や、補助金支給団体の活動を監視監督し、不祥事を起こさない仕組み作りが、再発防止には必要不可欠です。新宿区では、今回、私が取材するまで、日本駆け込み寺にいくらの補助金が毎年支給されているのかを公開しておらず、区民が知る方法もありませんでした。

新宿区の隣の千代田区では、決算時に区民個人などへの補助を除く補助金について、名称、支給目的、支給団体、支給団体数、事業経費、補助対象経費、補助金額を一覧表してHPで公開しています。https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/zaise/dantai/index.html

 新宿区でもこのような各種団体への補助金の透明性を確保する取り組みが必要不可欠です。6月から始まる令和7年度新宿区第二回定例会では、「現役世代に優しい新宿」として初めて行う区長への代表質問で、今回の不祥事を受けた、各種団体への補助金の透明性の確保について、区長に糺します!

しがらみのない立場から、税金の使い道を徹底的に見える化し、税金の無駄使いと闘う渡辺やすしの活動を応援いただけますと幸いです。

「現役世代に優しい新宿・減税の会」の議会運営委員会入りを、全ての国政政党会派が密室で拒否!新宿区議会の慣例に反した決定に対し、厳重に抗議します‼前のページ

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