無所属新人議員の歩み

選挙ポスターの印刷代金は税金!その金額がポスター印刷代金の相場とかけ離れて高い問題に切り込みます!

こんにちは。

 新宿区議会議員の渡辺やすしです。今年4月には新宿区議会議員選挙が行われ、60人の候補者のほとんどが選挙ポスターを掲示しました。そのポスター代金が税金から支払われていることをご存じですか?

 

 選挙に当選する前に、こちらの記事で紹介しましたが、今日は「選挙ポスター代金」にしぼって、お話をします。選挙ではポスター代金は公費補助が出ます。その金額は「新宿区議会議員及び新宿区長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例」で定められていて、ポスターの補助金額は「当該作成単価が541円31銭に当該選挙が行われる区域におけるポスター掲示場の数を乗じて得た金額に31万6,250円を加えた金額」とされています。

 私が当選した4月の区議会議員選挙の場合、340枚のポスターに対して、最大521406円が補助される。単純掲載すると1枚あたり、1533円となります。ネットで印刷会社の選挙ポスターで見積もりをとれば、だいたい1枚300円~400円のため相場からかけ離れて高いことがわかります。

 もちろん、これは補助を受ける最大の金額で、これより少ない金額でポスター代金を納めて公費負担申請したり、そもそもいくらかかったとしても自己の判断で公費負担申請しないこともできます。

 しかし、私自身も、「どうせ公費だから」と深く考えず、ポスター補助金額満額で請求してきた業者の言い値で契約して、公費申請してしてしまいました。当たり前ですが、この公費は、区民一人一人が収めた税金です。 私は公職に就く前とはいえ、候補者という公職を志す人間としてもっと税金の使い道にシビアになるべきだったと今は反省しています。

 ですが、同じように、相場からかけ離れた金額にも関わらず、公費(税金)負担で業者の言うがままに満額公費補助している候補者が複数いるとしたら、大変な税金の無駄使いとなります

 さらに、相場とかけ離れた税金補助は単に税金の無駄使いというだけではありません。「はりぼて」というドキュメンタリー映画が2020年に公開され話題を呼びました。富山県で、主に自民党に所属していた市議14人による政務活動費の不正使用と辞職までを追った作品で、議員が政務活動費を不正に使用(着服)した際に「飲み会代と称して印刷会社に白紙の領収書をもらった」事などが取り上げられています。選挙だけでなく、議員となった後も、活動報告の発行などの場面で印刷会社との関係は必然的に続きます。相場とかけ離れた金額で契約することはポスター印刷会社にとっても大変「うまみ」があるため、議員と印刷会社の癒着を誘発する可能性もあります。

(この映画は現在もAmazon Primeで視聴することができます)

 https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%82%8A%E3%81%BC%E3%81%A6-%E5%B1%B1%E6%A0%B9%E5%9F%BA%E4%B8%96/dp/B09PQ6P589

 渡辺やすしは、ポスター印刷費用の相場からかけ離れた、選挙ポスターの税金補助額は見直すべきと考えます。そこで、そもそも、過去3回の新宿区議会議員選挙で、各候補者がいくらの公費補助を申請したのかを「公文書公開請求」することにしました。もちろん各候補者がきちんと相場どおりのポスター印刷代金を申請していれば問題はありませんが、多くの候補者が今回の私のように何も考えず業者の言うがまま、相場からかけ離れたポスター印刷代金を申請していたとすれば問題です。 

※公文書公開請求は以下の手順の乗っ取れば区議会議員だけでなく、誰でも利用可能です。

https://city.shinjuku.lg.jp/kusei/snjk001141.html… 

 まずはどれくらいの公費補助が申請しているのかを明らかにした上で、適切な選挙ポスターに関する公費補助について研究を重ね、次の議会の一般質問で、選挙管理事務局長に糺したいと考えています。

 完全無所属の区議会議員として、しがらみなく、新宿区議の「利権」に切り込む渡辺やすしの活動を応援していただけますと幸いです。

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