無所属新人議員の歩み

区議会議員は「おいしい仕事」⁉ 新宿区議会議員の給料や諸々の報酬&実働日数を大公開!

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

 先日、新宿区議会議員の「仕事」について公開した記事をUPしたところ、多くの反響をいただくことができました。

 今回は仕事の内容に加え、区議会議員の「待遇」「報酬」について、 わかりやすくご紹介します。まず、最初に私が5月にいただいた新宿区議会議員としての「初任給」の「給与明細」をご覧ください。

 

 こちらをみればわかる通り、私の区議会議員としての「月給」が額面で613000円です。これは「新宿区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例」で定められている金額です。

https://www1.g-reiki.net/shinjuku/reiki_honbun/g105RG00000205.html

 この条例は検索すれば出てくるので、各自治体議員の給料は誰でも調べればすぐにわかります。当たり前ですが、新人議員もベテラン議員も給料は同じです。新宿区議会で最も議員歴が長いのは8期目のえのき秀隆議員。28年議員をやっていらっしゃるけど、議員になって一か月の私と給料は同じ。サラリーマンで新入社員と勤続28年目の社員が同じ給料とはいうのは考えられませんね。ですが、区議会議員は地方公務員の特別職なので、サラリーマンや公務員のような職階性(能力によって給料が変わる)ではなく、能力がすでにある人が就任する、という前提になっているため、どの議員も同じ給料なのです。

 新宿議会議員の「月給」は、23区の区議会議員の中では上から7番目(トップは江戸川区の621000円、23位は中野区の589000円)となっています。

 ですが、区議会議員がもらえるお金はこの「月給」だけではありません。まず「期末手当」があります。条例では一見わかりずらいのですが、新宿区では3か月分支給されるため、「年収」は額面で993万円となっています。

 さらに、「役職手当」もあります。議員の給料は平等ですが、「議長」や常任委員会の「委員長」などのポストにつくと「月給」が増える仕組みになっています。

 議員月額61万3,000円に対し、 議長93万9,000円、 副議長80万1,000円、 委員長66万円 、副委員長63万円 。この役職は議員の互選とされているけど、会派のパワーバランスで配給されていきます。委員会は、常任4つに、特別委員会4つ、議員運営委員会もあるから、38人の議員に対し、1人の議長、1人の副議長、9人の委員長、9人の委員長がいて計20人。つまり過半数が議員の給料以外に「役職手当」をもらえるということです。渡辺やすしは一人会派なので、どのポストも獲得することはできず、「役職手当」は発生していません。(ちなみに新宿区は議長の役職手当がとびぬけて高く、議長の給料は23区の中で第3位です)

 ほかにも、もらえるお金があります。全議員が議会と委員会がある日には「費用弁償」で「日額旅費」として、1日あたり2500円もらえるます。私のように、徒歩で区議会に通っている場合も2500円全額もらえます。議会・委員会の日はだいたい一年に30日くらいなので、1年あたり7万5千円くらいもらえる。しかもこの金額には所得税はかかりません。(民間企業では交通費は実費支給が当然だと思います。私もこの費用弁償という制度は廃止するべきだと考えていますが、この事については、また別途記事にします)

 

 少し「報酬」とは異なりますが、上記の金額に加えて、年間180万円の「政務活動費」も区議全員がもらえます。これは、いわば議員活動の経費で、資料や政策ビラや視察のための交通費などに使える。生活費に流用することはNGです。年間180万円というのは上限で、いくら使うから議員の自由。私は、公約に掲げたので1円ももらえません(この事についても、別途記事にします)。

 なお、よく誤解されるのですが、区議会議員には「退職金」「議員年金」はありません。確かに首長(区長や市長)には退職金はあるのですが、議員は何期務めたとしても退職金はありません。また、かつてはあった「議員年金」も10年以上前に廃止されたので、自腹で年金や保険に加入しています。

 以上が、区議会議員の「報酬」です。区議が法律で出席が義務付けられている議会や委員会の日数は、30日程度。そこで、実りある働きをするためには、出席以外に日数も政策研究や住民相談などを精力的に行うことが必須となってきますが、それは法律で義務付けられていません。サラリーマンと異なり、任期途中で査定を受けることもないので、法律にさえ反しなければ、報酬を4年間受け取ることは可能です。

 この報酬を納税者である区民の皆さまが「高い」と感じるか「安い」と感じるかは、区議がどれだけ働いているか、によるでしょう。私も含めて、38名の新宿区議会全員はここに挙げた報酬を、4年間受け取り続けることはまぎれもない事実です。区議に報酬として支払われている税金の使い道を実りあるものとするためには、投票後も、有権者の方々がどれだけしっかり議会を監視し続けるかが重要になってきます。渡辺やすしは、自らの議員活動も含めて、すべてオープンにすることで、有権者の「議会・議員への監視」のお役に立てるよう、努めてまいります。

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