議会活動

渡辺やすしの議会質問で、区立公園の運用の一部が改善へ!自転車練習&ボール遊びが可能なことが看板に記載されます!

こんにちは。

 新宿区議会議員の渡辺やすしです。昨日、10月4日で9日間に渡る決算特別委員会が終わりました。私は、新宿区の事務事業のうち、全30テーマ、約50億円の税金の無駄使いについて追及しました。

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/shinjuku/WebView/rd/speech.html?council_id=78&schedule_id=2&playlist_id=7&speaker_id=61&target_year=2024

 こちらは、私が最初の「総括質疑」で、新宿区の令和5年度の実質収支が赤字だったこと、区民保養所の5億円の赤字、ふれあい入浴の見直しについて、追及している動画です。9日間の質疑は、質疑から1週間後をめどに順次、区議会のHPにアップされます。質疑の成果は、随時、動画とともに解説記事で皆様にご報告していきます。

 

さて、本日は、決算特別委員会に先立って行われた議会での一般質問の成果についてご報告します。

 議会では、「子育て世代に優しい区立公園の運用ルール」について、質問しました。

以前、こちらの記事で解説したように、新宿区の区立公園では、自転車練習、ボール遊びが認められているにも関わらず、看板に明示されていないため知られていないという問題がありました。また、手持ち花火が他の多くの自治体で解禁されているにも関わらず、新宿区では都立公園である戸山公園でしか認められていないという問題もあります。こういったルール改善を働きかけることが今回の一般質問の狙いでした。

 質問に先立って、新宿区議会事務局に、23区の区立公園の「自転車練習」「ボール遊び」「手持ち花火」の運用ルールについて、調査をしてもらいました。調査結果はこの記事の最後に公開しておくので、もし調査研究などに必要でしたら、ご活用ください。

 では渡辺やすしの議会での一般質問を振り返ってみましょう

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渡辺やすし「公園とは公共性を体現する都市空間の代表であり、誰にとってもアクセス可能で開かれたものでなくてはなりません。もちろん、近隣住民の安心・安全を脅かすようなこと禁止されるのは当然ですが、特定の人々にとって閉ざされたものとなってしまう過剰なルールは見直されるべきです。

 小さな子どもが、ボール遊びをして身体を動かし、都市生活に不可欠な自転車運転技術を身に着けるために練習をし、夏は季節の風物詩である手持ち花火を楽しむ。これは健康的、文化的側面から、新宿区の子育て世代にとって必要不可欠なことですが、新宿区の区立公園においては、利用上の課題があると考えます。まず、新宿区の児童の健全な心身の発達にとって、区立公園が果たす役割についてどのようにお考えですか?」

吉住健一区長「区立公園での遊びや自然とのふれあいは、身体の成長と健康を増進し、運動能力が育まれるとともに、精神面では他者との協調性や社会性が養われ、創造性や好奇心が高められるなど、児童の発達段階において重要な役割を果たすものと考えています。

このため区では、区立公園において児童が様々な経験や体験ができるように、公園ごとに特色のある遊具や水施設、全ての児童が利用できるインクルーシブ遊具などを配置して機能分担の工夫を図るとともに、樹木の保全や生き物の生息環境であるビオトープの設置などにより、自然とふれあう機会の創出に取り組んでいます。」

渡辺やすし「子育て世代にもっと開かれた区立公園とするため、以下、具体的に問題点を指摘します。

 まず、自転車練習とボール遊びについてです。都心である新宿区では、住民の約8割が庭のないマンションに居住し、かつ公道は自動車の交通量も多く危険で、広い河川敷なども存在しないため、小さな子どもが、都市生活に必要不可欠な自転車練習を行う場所は、公園以外にほとんど存在しません。さらに、特に未就学児の場合、学校の校庭などを使うことはできないため、心身の発達に不可欠なボール遊びを行う場所もありません。この点に関する住民相談は、私のもとにも多く寄せられてきました。

 確かに、条例をどうやって実際に運用していくのかを定めた統一した行政指針である「新宿区公園監察指導要綱」では、区立公園での未就学児の自転車練習、柔らかいボール遊びは、保護者同伴のもとでは可能とされています。しかし、要綱は区民に対して公開されておらず、公開されている新宿区公園条例は自転車を含む「車馬の乗り入れ禁止」と規定し、かつ各区立公園に掲示されている看板には大きく「車両の乗り入れ」「球技による迷惑」を禁止すると記載され、自転車およびボールのイラストに禁止を示す斜線がひかれています。このため一般的な読解力と遵法意識を持つ区民は、区立公園では未就学児の自転車練習と柔らかいボール遊びを禁止されていると誤解していますし、自転車練習中の親子が別の公園利用者から「ルール違反ではないか」と抗議を受ける事態も多発しています。つまり、禁止されていない自転車練習、ボール遊びは、一定の要件を満たす場合には行うことができるものの、利用上の課題が多く残されているのです。同様の問題は、他自治体でも多く、新宿区議会事務局の調査によると、23区中18区で区立公園での自転車練習が認められていますが、内、10区では一切周知が行われていません。このことに課題意識はありますか?

 みどり公園課に私が要望したことを受けて、本年8月8日付けで新宿区のホームページが更新され、未就学児の自転車練習、柔らかいボール遊びが許可されていることが明示されたことは評価しますが、まだまだ告知が不十分です。新宿区立公園の看板を書き換え、未就学児の自転車練習、柔らかいボール遊びは認められていること、バスケットやフットサルのコートや、スポーツコーナーを設置している近隣の区立公園への案内などを合わせて、広く区民に対し告知するべきです。区の見解をお聞きします。」

吉住健一区長「区では、区立公園に自転車等の車両を乗入れることや球技を行うことを禁止していますが、障害者や高齢者、乳幼児等の利用者に十分配慮するなど、一定の条件を満たす場合には利用できることとしています。区立公園の利用にあたっては、このほかにも様々なルールや条件があることから、公園利用者へ適切に情報を提供する方法について課題があると考えています。

 公園の入口部に設置した注意看板には、基本的に禁止している行為をピクトグラムとともに表示していますが、板面上の制約から、その他のルールやスポーツコーナーのある公園の案内など、全ての情報を表記することは難しい状況です。このため、注意看板にQRコードを表示して、利用者を区ホームページへ誘導するなど、情報提供の方法について検討してまいります。

渡辺やすし「次に、手持ち花火についてです。現状、新宿区のすべての区立公園では火気厳禁のため、手持ち花火は禁止されています。新宿区内の公共空間で手持ち花火を楽しむためには、事前申請の上、都立戸山公園に行くしかありませんが、新宿区全域からアクセスが良いとは言えません。しかし、新宿区議会事務局の調査によると、23区中、19区では条件付きで手持ち花火ができて、そのうち5区はここ2年で新たに解禁されています。千代田区、港区では昨年度試行的に一部解禁したことが好評だったことを受けて今年から本格解禁し、杉並区では今年度から従来不可欠であった事前の申請は5人程度であれば不要と要件が緩和されました。伝統的な日本の夏の風物詩である花火を都心の子どもが楽しむ機会を提供すべきだという傾向は23区で広がっており、新宿区でも区立公園での手持ち花火を解禁するべきです。

 確かに、手持ち花火の解禁には、騒音など迷惑、および火災の発生による危険などの課題があり、近隣住民の理解が得ることはが必要不可欠です。そのため、ただちにすべての区立公園に解禁するのではなく、段階的な解禁が望ましいと考えます。来年度からの一部の区立公園での手持ち花火の解禁に向けて、一定の面積や近隣住居からの距離があることなど、手持ち花火の解禁できる区立公園の基準を定め、該当となる区立公園の付近の近隣住民への説明会やアンケート調査も行うべきだと考えます。区の見解をお聞かせください。」

吉住健一区長「区立公園での手持ち花火は、煙の発生、騒音、ごみの散乱、火気の不始末などの迷惑行為となることから、夜間における公園周辺の居住者の住環境を守るために禁止しています。一方、町会などの地域団体が行うイベント等で、利用者の安全が確保され、公園周辺の居住者の同意が得られている場合には、花火を使用した催し物を許可しています。

 個人による手持ち花火については、近年、公園の夜間利用において飲酒による騒音やごみの散乱などの問題が頻繁に生じていることなどを踏まえ、直ちに解禁する予定はありませんが、今後、他の自治体の状況を注視し、解禁する場合の基準やアンケート調査などについて研究してまいります。

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 この答弁にあるように、区立公園の看板に、QRコードを書き換えることで、広く区立公園で自転車練習とボール遊びがOKが告知できるようになりました。また、これにより、ルールを誤解した人が、自転車練習やボール遊びをしている児童に「禁止されているのでは」といったときも、HPをで正しい運用ルールを示すことができるので、当事者同士のトラブル解消にもつながると思います。

 手持ち花火については、来年から即座解禁とはなりませんでしたが、新宿区の政策課題として検討の土壌を作り出すことができたので、まずは1歩前進だと思います。

 これからも、渡辺やすしは子育て世代に優しい新宿のため、活動していきます!

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