基本政策

新宿区の令和6年4月1日現在の保育園待機児童はゼロ。それでも、今も新宿区に保育園に通えず困っている保護者がいる理由とは⁉

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

 保育園の入園者が1年で一番多い4月を終え、新宿区の令和6年度の認可保育園・認定こども園の待機児童数が発表されました。令和6年4月1日現在では、待機児童はゼロで、令和3年4月1日から4年連続で待機児童がゼロとなりました。私事ですが、私の第一子も0歳児で保育園に入園することができました。

 もちろん、待機児童数がゼロになるのは喜ばしいことですが、待機児童ゼロにも関わらず、保育園に入れず、困っている保護者が依然として存在することも事実です。

 それは待機児童の定義によります。厚生労働省によると、待機児童の定義は「保育園の利用申込を済ませて保育の必要性が認定されているにもかかわらず利用できていない子ども」とされています。しかし、平成15年の待機児童の定義変更によって、①保育室や保育ママ、認証保育所など国や都の補助を受けている事業の利用者、②利用時間や施設までの距離が希望しているところと大差ない認可保育所があるのに、そこに入らなかった利用者、は待機児童の定義に含まれないことになりました。特に②が問題となります。つまり、入園できる保育園があるにもかかわらず、特定の保育園への入園を希望している場合は、困っている保護者がいるにも関わらず、待機児童はゼロとカウントされてしまうわけです。

 もっとも、保護者の中には育児休業を延長するために、あえて、応募人数が高い保育園を1つだけ応募し、「落選狙い」を行う、モラルハザードな方もいて、社会問題となっています。https://www.yomiuri.co.jp/national/20240503-OYT1T50003/ この読売新聞の記事によると、荒川区では169人の落選狙いの申し込みがあったことが確認されていますが、私が新宿区に取材したところによると、同規模程度の落選狙いの申し込みがなされていることが確認されました。このようなモラルハザードな申し込みが行われることで、本当に通園を希望している保育園希望者が不利益にならないようにするため、行政職員は落選狙いを見定める労働が発生してますし、何よりわざと保育園に落選して給付される育児休業給付金の財源は労働者みんなが払う雇用保険料です。雇用保険加入者が納得感を得るためにも、このような制度を悪用するフリーライダーには厳しく対処していくことが必要だと考えます。

 しかしながら、制度を悪用するフリーライダーの影で、本当に困っている保護者がいるということも忘れてはいけません。新宿区では、本年度に複数の保育園を申し込んだにも関わらずすべて落選し、同じ距離に定員に空き保育園があることから、待機児童にカウントされていない児童が十数人いることが、私の取材により明らかになりました。数名はその後認可外の保育園に入園しましたが、残りの児童は保護者が自宅で保育を行っているということです。同距離にある空き保育園にいけない理由としては、「朝の開園時間が遅く仕事に間に合わない」、「兄弟で同じ保育園にしたい」などが考えられます。また、新宿区と他区の境に住む保護者の場合、そもそも新宿区で通える選択肢にあがる保育園が少なくなってしまい、開園時間などの関係で希望しない保育園があると、希望する保育園が限られてしまい、すべて落選する可能性があがってしまう、という問題もあります。(もちろん、近くにある他区の保育園に申し込みできることも可能ですが、住んでいない自治体に申し込む場合、保育園入園許可を選抜する際の「点数」が下がってしまい。入園希望が通りずらいという問題も発生します)

 待機児童がゼロになったというのは好ましいことですが、現実的に通園可能な保育園を複数希望しているにも関わらず、その希望がかなわず、自宅で保育せざるを得ない保護者が、今も十数人、新宿区にいるという現状に渡辺やすしは問題意識を抱いています。確かに、新宿区の新生児は約2000人ですから割合としては大変小さいかもしれませんが、そういった少数の人の声をそのままにしておくことはできません。渡辺やすしはこれからも、「待機児童ゼロの影で困っている保護者がいる」という問題に立ち向かっていきます。同じような状況でお困りの声がありましたら、ぜひ、お気軽に公式LINEまでお寄せください。

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