こんにちは。
新宿区議会議員の渡辺やすしです
11月29日より新宿区議会第4回定例会が開催されます。
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kusei/file08_05_0005420210602_00008.html
各議員の一般質問テーマは公開されています。渡辺やすしは11月30日(木)の午前11時15分から12時かけて登場予定です。(公明党の時光議員の質問が終わり次第、渡辺やすしの出番となります。)
今回は、初めての試みとして、【渡辺やすしの一般質問傍聴ツアー】を行います。
11月30日(木)午前9時半新宿区役所前集合していただき、 新宿区議会の議場まで私がご案内し、午前中に他区議及び私の一般質問を傍聴していただきます。議会が昼休み休息になったら、区役所の食堂で割り勘で昼食を食べながら一般質問について直接させていただきます。参加ご希望の方は、公式LINEかメール info@watanabe-yasushi.tokyo
まで、11月29日までに申し込みお願いします。
一般質問の原稿は以下、全文を公開いたします!インターネット中継も議会は行っているので、ぜひ、議場やご自宅でご覧ください!
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<1>保育園のシーツ等の持ち帰りにおける保護者の過剰負担について
「現役世代に優しい新宿」の渡辺やすしです。
保育園でのシーツ等の持ち帰りが、保護者の過大な負担になっている現状について質問します。
新宿区の区立保育園では現在、児童が保育園で使用したシーツ等を週の終わりの金曜日に迎えに来た保護者が持ち帰り、それを週末に洗濯し、週明けに再び児童を保育園に送る際に持ってくるという運用がされています。
ある区立保育園の場合、金曜日に保護者は、毎日登園時に持参している肌着、Tシャツ、ズボンなどの着替えが入った通常のバックに加え、敷布団用シーツ、敷布団用タオルシーツ、オネショ対策の防水シーツ、掛ふとんとして使用するタオルケット、上履きバッグと上履き、外履きバッグと外履き、さらに夏はプールバック、冬は散歩用コートを持ち帰らなくてはいけません。
すべてを一度に持ち帰った場合、このパネルの写真のように[1]大変大きな荷物となります。これは、保護者及び児童の安全性、幸福度、という2つの点から問題です。
安全性の面では、徒歩登園の場合、児童の手を引きながら大きな荷物を持つことが困難なため、児童の手を離さなければいけない状況が発生しますし、自転車登園の場合、児童を前後にかごに乗せる自転車には前かごが設置されていないことが多いので、児童が乗る後ろかごに、手さげ鞄をつけるしかないため、自転車の走行に危険が伴います。
幸福度の面では、休息や子どもとの時間に使いたいはずの週末に、大量の洗濯を行わなければならないということが多くの保護者にとって心理的な負担となります。
これらの問題は、同じの保育園に2人、3人の子どもを通わせる多子世帯の保護者の場合は、持ち帰る荷物も、2倍、3倍と増えるため、さらに深刻です。
かつて、新宿区をはじめ、全国的に、保育園で児童が使用したおむつは保護者が持ち帰らなくてはならず、保護者の大きな負担となっていました。しかし、昨年9月に「保育園からおむつの持ち帰りをなくす会」が厚生労働省に要望を出したことを受けて、今年1月に「使用済おむつの園処分を推奨する」通達が出されたという経緯があります。いまだ課題として全国に残されている保育園のシーツ等の持ち帰り問題については、新宿区が先駆けて解決策を示し、国の保育行政の模範になることを、多くの新宿区民は望んでいると考えます。ここで以下、4点質問いたします。
1.新宿区として、保育園の児童送迎時の大量のシーツ等持ち帰りが、保護者にとって大きな負担となり、安全性や幸福度の点から問題であるという認識をお持ちですか?
2.シーツ等持ち帰りの負担解消に向けて、まず、区立保育園ごとにばらばらである寝具の運用を、保護者が自宅に持ち帰る洗濯物を少なくする方向で統一する考えはありますか?すぐに統一ができない場合は、区立保育園ごとのシーツ等の運用についてHPで明らかにし、保護者が保育園を選ぶ際の選択肢として提示することはいかがでしょうか?
3.今年6月から新宿区の区立保育園でスタートし、多くの保護者から好評を得ている「おむつのサブスク」を、シーツ等の洗濯物に対しても発展させていくことはいかがでしょうか。具体的には、保護者が一定の料金を支払えば、クリーニング業者が一括してシーツ等を保育園から回収して、洗濯し、再び保育園に納品するという「シーツのサブスク」を検討されませんか?
4.物価高騰により、オムツやクリーニング代金が保護者の負担となっている現状もあります。「シーツのサブスク」を実施される際は、すでに行われている「おむつのサブスク」とあわせて、新宿区による物価高騰対策として、無償化や一定の金額の補助についても検討されませんか?
以上、答弁お願いいたします。
<2>ことぶき祝い金・敬老会の見直しについて
次に、ことぶき祝い金・敬老会の見直しについて質問します。
人が生涯にわたり、政府や自治体に対してどれだけの負担をなし、どれだけの受益を得るのかを財政的に評価する「世代会計」の格差については、多くの現役世代の疑問の声をあげ、国会でも、現役世代が支払う高すぎる社会保険料の見直しなどが議論されています。
新宿区でも、受益者が高齢者に偏り、政策効果が薄い施策については見直していくべきであると考えます。
第一に、敬老祝い金について見直しを求めます。
新宿区では、70歳、77歳、88歳、96歳から99歳の節目を迎えた区民に対して、5千円から3万円を支給する「ことぶき祝い金」に8317万3千円の予算が、100歳以上の方に毎年3万円を支給する「高齢者訪問」に935万6千円の予算が計上されています。
この2つは社会保障ではなく、敬老事業として位置づけられています。長寿に限らず、人生には七五三、入学、卒業、就職、成人、結婚などさまざまな節目があります。確かに、新宿区は入学祝い金としても、小学生1年生に5万円、中学1年生に10万円ずつを支給しています。しかし、入学祝い金は入学時に新たに必要となるランドセルや学用品の費用を補助する子育て支援策の側面がありますが、古希や卒寿を迎えて新たに生活に必要な費用が発生することは考えられず、長寿の節目において新宿区として「祝い金」をおくる合理的理由は不明です。
23区でも同様の敬老祝い金はありますが、70歳の古希の節目で金品を送っているのは、新宿区、港区のみです。多くの自治体が少子高齢化による今後の財政難を理由として、敬老祝い金を見直す中、平均寿命が男女とも80歳を超える現在、70歳の節目で現金を支給することは、とりわけ理解が得られないと考えます。
また、この施策については高齢者の方も望んでいない可能性があるという視点も重要です。平成26年に静岡市が実施した市民意識調査では、「敬老事業の個人に対する贈呈を縮小し、市全体への高齢者施策への充実を検討すること」に対し、市民全体で約73.5%が、70歳以上に限定しても71.2%が「賛成」「どちらかといえば賛成」であると回答しています。新宿区でも事業継続の前提として、市民意識調査を行うことが必要です。
第二に、敬老会について見直しを求めます。
敬老会は2075万8千円の税金を使って、77歳以上の新宿区民の方を演芸などの催しに招待する事業です。芸能人を呼ぶなどのイベント運営を委託する費用に予算の多くが使われていますが、政策効果は不明です。全国の自治体でも多くの敬老会が開催されていますが、芸能人を呼ぶ自治体はごく少数です。
また、令和5年は3日間午前午後の6回開催されましたが、会場の新宿文化センターのキャパシティ1802人に対し、一回当たりの平均来場者は約540人。コロナ対策のため、開催日が2日から3日に拡大したことは承知していますが、コロナ禍前に行われた令和元年の敬老会でも平均来場者は約1000人。規模を縮小させるとともに、意識調査が必要です。ここで5点質問です。
1.「ことぶき祝い金」および「高齢者訪問」での現金の贈呈における、政策目的と効果をお聞かせください。また、様々な人生の節目がある中で、長寿のみに祝い金を贈呈することは、世代間で不平等であるという指摘についてはどのようにお考えですか?
2.多くの自治体が同様の祝い金を見直すなか、新宿区としても全国的にも珍しい70歳での祝い金の贈呈の見直しを検討されませんか?
3.敬老会に税金を使って芸能人を呼ぶ、政策目的と効果をお聞かせください。
4.予約システムなどを充実させることで来場者を事前に把握し、敬老会の規模と予算を適切な規模に縮小させませんか?
5.ことぶき祝い金、敬老会とも政策を継続する前提として、当事者である高齢者も含めた区民が本当に望んでいるのか、区民意識調査を実行されるご予定はありませんか?
以上、答弁お願いします。