こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。
私が7月から継続的に追及しているワーカーズコープ職員数水増し請求事件で、進展があったのでご報告します。この事件は新宿区の児童館の指定管理者で、学童クラブの運営も受託されている労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団が、実際は勤務していない職員をいるかのように嘘をついて架空のを不正受給していたというものです。
私はこの問題が発覚次第、マスコミ報道よりも早く皆様に報告し、議会や委員会でも追及を続け、産経新聞でも私の一般質問が報道されました。
新宿区では現在、不正受給された税金の全貌を調査中ですが、先だって、本日12月28日、ワーカーズコープの第3者委員会による調査報告書が公開されました。
全部で89Pあるこの調査報告書を読み解き、新宿区に関するところを抜粋すると、以下の2点がこの報告書では認められています。
①ワーカーズコープの新宿区の学童クラブや児童館の運営を引き受ける「新宿わかば事業所」では、少なくとも平成30年から実際はいない職員をいるかのように偽装する「名義貸し」が行われていた。令和2年からは所長自らエクセルで名義貸し用の名簿が作成していて、令和3年に所長が交代したあともこの組織ぐるみの名義貸しは引き継がれていた。
②この名義貸しは「新宿わかば事業所」が独自で行っていたわけではなく、東京中央事業本部の事業部長へのメールなどでも名義貸しの件について報告があり、中央事業本部として「黙認」していたことが認められる。
つまり、渡辺やすしが議会や委員会の質疑で繰り返し主張したように、このワーカーズコープの職員数水増し事件は、ただの現場の暴走ではなく、組織ぐるみで常習性のある悪質性の高い行為であるということが第三者委員会でも認められたといえるでしょう。
報告書を受けてワーカーズコープでは再発防止策を述べています。ですが、この報告書にもワーカーズの再発防止策にも大事な視点が欠落しています。それは、「どれくらいの期間、何人の架空の職員を配置していると嘘をつき、いくらの税金を不正利得を行っていたのか」が記載されていないという問題です。反省の弁を述べるもの、再発防止も重要ですが、一番大事なのは不正に受給した税金の総額を自ら調査して、それを返還するという姿勢ではないでしょうか。区民の皆さまが納税した税金の使い道を監視する新宿区議会議員として、渡辺やすしはワーカーズコープのこの姿勢は絶対に許容できません。
また事件の発覚の経緯なども、新宿区の認識と異なる点も多いです。現在新宿区では、ワーカーズコープにだましとられた税金を返還させるべく、「どれくらいの期間、何人の架空の職員を配置していると嘘をつき、いくらの税金を不正利得を行っていたのか」を調査中です。年度内の文教子ども家庭委員会で新宿区の独自調査の結果が報告される予定です。
ワーカーズコープ職員数水増し請求事件もほとぼりが冷めたせいか、今日の第三者委員会による調査報告書にも注目している議員やマスコミは少ないように思えます。しかし、繰り返しになりますが、新宿区がワーカーズコープにだましとられた税金はまだ1円も返還されていません。渡辺やすしは最後までこの問題を追及していきます!