こんにちは。
新宿区議会議員の渡辺やすしです。
2月19日に石川県の能登半島地震の復興ボランティアに応募し、七尾市にて、被災家屋の荷物の運び出しに従事しました。こちらは新宿区議会議員としての公式の活動や視察ではなく、一人の市民として、ボランティアセンターより応募しました。私は議員になる前に、復興ボランティアなどの経験が一切なかったため、市民として参加することで議員としての知見を広げたいという思いで参加しました。なお、公式な議員視察や取材ではないため、被災家屋の写真が撮影することは禁止されているため、倒壊した家屋など被災地の写真はありません。(ボランティアは公職選挙法が禁じる労務提供にあたりますが、私が国政政党に所属せず、新宿区の有権者に選ばれた区議会議員ですので、石川県の方々に労務提供することは、法律的に問題がありません)
現在、石川県ではいまだ道路がなおらない被災地への交通量を制限しているため、誰でも自由にボランティアにいくことはできず、あらかじめボランティアセンターから申し込んだ人だけがボランティアに参加できます。
石川県のボランティアは石川県ボランティアセンターに登録すると(https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com)、毎週、翌週のボランティア案内が送られてきて、先着順で埋まっていく。希望者が多く、今回も募集開始1時間ですべての枠が埋まったそう。金大きなバスが走れる七尾市は募集人数は多いけど、奥能登は少ない。 新たにボランティアの募集がかかる時間はあらかじめわかるから、私もPCの前に待機して、申し込むことができました。
現在、石川県のボランティアセンターが県外からのボランティアを募集してるのは、被災地の各地で倒壊した家屋から家財や瓦礫をを運び出す業務。朝に金沢駅集合で日帰りで被災地までの送迎がある。反対にいうと、各自が自動車の被災地に向かうことはできません。車で来ている場合も金沢駅の駐車場にとめて、そこからは送迎バスにのらないといけません。
金沢駅からバスで2時間。私が今回応募した被災地の七尾市に到着すると、自治体のボランティア担当が住民からのニーズをたらかじめ調査し、その場でマッチングしてボランティアにいける手筈が整っていました。
被災された方とお話すると、被害状況にあわせてボランティアを要求⇒行政職員が視察にきて被害状況や仕事をレポートにまとめる⇒現地のボランティアセンターで全国からやってきたボランティアとその日の仕事をマッチングさせ、現場に派遣、という手順だそう。
ボランティアは昼飯は飲料水はもちろん手袋やヘルメット、防塵マスクなどの装備持参が望ましいけど、防塵マスク、防刃手袋やヘルメットは現地で貸してもらえる。 運搬用の軽トラが運転できたり、梱包がうまかったりすると現地で重宝されるけど、荷物を運び出す「人足」も必要なだから私のような特に技術がないオッサンでもそれなりに仕事はありました。
主に被災した家屋から家財を運び出す業務で、畳60枚を一気に運び出す、などの大量の人手が必要な現状でした 。現状ボランティア数が制限されているのは、交通網の復旧遅れだけでなく、住民からヒアリングをしてボランティアをマッチングできる行政職員の数が現状で手一杯だからじゃないかな、感じました。ですが特別な技術やノウハウを持つ「プロボランティア」は別として私のような「ボランティア素人」が今回くらい行政がおぜん立てしてくれないと、身ひとつで現地にいっても、どこで何をすればいいかわからず、途方にくれるというのも実際だと思います。
神戸新聞の記事によると、能登半島地震のボランティアの数少なく、1カ月で2739人。(阪神淡路は62万人)。被災地の受け入れ態勢がまだ整っていないことに加え、ボランティア自粛ムードや「SNSでたたかれる」萎縮する人もいるらしいです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99b6735f13188c0e99ff7781dadde65676b89613
私は今回のボランティア前には、金沢に前泊し、さまざまな金沢グルメを楽しみ、SNSでも発信しています。
能登半島は深刻な傷跡が残っていますが、同じ石川県でも金沢市や加賀温泉は、震災の被害はほとんどありません。それでも風評被害で、キャンセルや観光客の減少に悩まされている、という問題があります。私のように、金沢で旨いものを食べて加賀温泉を堪能する、「ついで」に一日だけ日帰りで、金沢からの送迎つきで能登いボランティアに行く、というのはいかがでしょうか。幸い、金沢には美味しいグルメスポットがたくさんありますし、加賀温泉も3月から東京から新幹線一本でいけるようになります。
今回の復興ボランティアには、私が所属し作業班では、東京、大阪、石川、福井、埼玉、神戸など色々な人が集っていました。作業を終えたあとに被災者の方が「全国からありがとうございます」と言われてたのが印象的でした。家財の運び出しなど物理的な支援だけでなく、「全国から被災地を気にかけている人がいる」ということ自体が被災者にとって大事な気がしました。
現在、石川県が募集しているボランティアは、私のような免許な工事の技術がない普通の体力の38歳でも十分にできる仕事はあるし、また自治体職員の方々の尽力で私のような初めてボランティアに行く人間でも無理なく活動ができるよう、さまざまなサポートがされています。金沢駅から被災地までは日帰りで送迎バスがでているので、金沢駅まで電車でたどり着けば誰でもボランティアに参加できます。
ぜひ、金沢グルメや加賀温泉を堪能するのとあわせて、あえて「軽い」気持ちで全国からボランティアに参加する人が増えることが、復興には大事だと考えます。渡辺やすしも、また、金沢グルメを楽しみ、1日ボランティアへ向かうために、石川県を訪れようと思います。