住民相談

富久町の交差点に信号機の早期設置を! 信号機設置の行政プロセスも大公開‼

こんにちは。新宿区議会議員の渡辺やすしです。

先日、富久町交差点に信号機をつけてください、という住民相談を受けました。

「新宿区富久町にある富久クロスコンフォートタワーというタワーマンションから、富久さくら公園にへの向かう道路。車が多数往来しているが、信号機がないため、子どもたちと自動車の事故が起こりそうで危険。ぜひ、信号機をつけるなど対策をとってください」

という住民相談でした。この交差点は環状4号線の工事中で、4年後に環状4号線が完成した際には、信号機の設置は約束されています。しかし、それまでの4年間、交通量の多い場所に子どもたちが往来するのは危険なので、信号機を前倒しで設置してほしい、というお願いでした。

 これを受けて、私はみどり土木部交通対策課と協議しました。私の最初のゴールはまず、「この富久町の交差点が、交通量の多いにも関わらず信号機がない危険な場所である」ということを交通対策課に認知してもらうことでした。そこで、交通量調査を依頼しました。以前の記事はここまでしか書いていませんが、その後、進展がありましたので詳細を記載します。

 この依頼を受けて、初めて、富久町の交差点で交通量調査を行われました。

 5月22日 午前7時から8時 往復自動車交通量 260台/時

 6月5日 午後5時から午後6時 往復自動車交通量 366台/時

という結果が出ました。 信号機は警察が設置するもので、設置条件は警視庁のHPで公開されています。

 まず、この必要条件をすべて満たさなくてはいけません。

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/doro/singoukisetchi/hitsuyoujyoken.html

 この中で「1」「2」「4」はすでに満たしていたので、「3」の「主道路の自動車等往復交通量が最大となる1時間の主道路の自動車等往復交通量が原則として300台以上であること」を満たすかどうかを判断するため、交通量調査を依頼しました。調査の結果、366台/時を記録し、必要条件はすべて満たすことになりました。これを受けて、新宿区は管轄の牛込警察署と協議を行いました。

 さらに、信号機設置のためには、以下の択一条件のうち、どれか一つも満たさなくてはいけません。

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/doro/singoukisetchi/takuitsujyoken.html

 択一条件2の「小中学校(特別支援学校の小中学部を含む。)、幼稚園、幼保連携型認定こども園、保育所、児童公園、病院、養護老人ホ-ム等の付近において、生徒、児童、幼児、身体障害者、高齢者等の交通の安全を特に確保する必要があること」、および択一条件4の「歩行者の横断の需要が多いと認められ、かつ、横断しようとする道路の自動車等往復交通量が多いため、歩行者が容易に横断することができない場合であって、直近に立体横断施設がないこと」に当たるのかが争点となりました。

 富久小学校、富久ソラのこども園が近くあることや、区立富久さくら公園があることから、該当すると思いましたが、交通量調査では横断児童数は最大で73人/時で「交通の安全を特に確保する必要があること」とはいえないと、牛込警察署は判断しました。また択一条件4につきましても、「歩行者が容易に横断することができない」ほどではない、と牛込警察署は判断しました。

 この結果、現段階では、新宿区からの信号機を4年前倒しでの設置要求は、今回は退けられました。ですが、新宿区としては、交通量の多い信号機のない交差点であるという認識を抱いたことから、添付の写真にある注意喚起の看板を新たに新設するという対応をとることとなりました。私への相談でも、特に自転車で坂をかけおりる子どもが多いという声が寄せられていたので、それを受けての対応となりました。

 

 今回の件を通して、私が実感したのは、新宿区役所職員は、正当な行政手続きを踏んで、物事を実行しているということです。私を通して区役所に伝えた住民の声を無視するのでもなく、反対に議員(私)が言ったから信号機をつけるのではなく、「交通量調査」でデータを取り、定められた設置基準に該当するかを検証し、当事者である牛込警察署と協議し、設置されない場合は代替案を提示する、とう正当な手続きを迅速に踏みました。

 この看板を設置して終わりではなく、小学校やこども園も入学者の増加や、看板の効果がまったくないなどの事態が発生した場合は、再度、信号機の設置を検討するとの言質もとっています。

 皆様のお近くでも、信号機がなく交通量が危ないとお感じの交差点がありましたら、信号機設置の「必要条件」を満たしていて「択一条件」のどれかに該当するのではないか、と一度考えてみてください。もし、満たしている可能性があるようでしたら、私や、他の皆さまと親しい区議会議員や、新宿区交通対策課にすぐご連絡ください。

 新宿区民一人ひとりが、行政はどうやったら動くのかを実感し、「モノ言う区民」を一人でも多く作りだすことこそが、新宿区の住民サービスを向上させると渡辺やすしは考えます。今後も、さまざまな住民相談を受け、その結果を、それに至る行政プロセスと一緒にこのHPで公開していきます。ご自身とも重なる住民相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。一緒に行政を動かし、少しずつ日々の生活を改善していきましょう!

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